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Research NEWS

縄紋草創期土器に最古の「シソ属」種実圧痕を発見

古代文明・文化資源学研究所、准教授
佐々木 由香SASAKI, Yuka

 金沢大学古代文明・文化資源学研究所の佐々木由香准教授、中央大学の小林謙一教授、西本志保子客員研究員らの共同研究グループは、静岡県富士宮市の大鹿窪(おおしかくぼ)遺跡から出土した縄紋時代(※)草創期の土器から、日本列島最古のシソ属果実の圧痕を発見しました。

 大鹿窪遺跡は、日本列島最古級の縄紋時代草創期の集落遺跡で、国の史跡に指定されています。約12,600~12,900年前の土器の表面に見られるくぼみをレプリカ法により採取して検討した結果、シソ属果実やダイズ属種子の圧痕であることが明らかになりました。特に、シソ属果実の圧痕は、これまで発見されていたシソ属の土器圧痕よりも約2,000〜3,000年遡る日本列島最古の土器圧痕です。

 この発見は、縄紋時代草創期という日本列島において定住的な生活が始まる旧石器から縄紋的な生活への移行期に、有用植物であるシソ属やダイズ属種子が縄紋人の土器作りの場に存在し、土器の粘土に混ざったことを実証しました。これは、シソ属やダイズ属種子が縄紋時代草創期当時から利用されていた可能性を指摘できる大きな成果です。

 本研究成果は、2026年5月24日に開催される日本考古学協会第92 回総会において、ポスター発表されました。

※ 縄紋時代
 一般には「縄文時代」と表記することが多いですが、本稿では学術的な表記に基づき、「縄紋時代」と表記しています。

 

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研究者情報:佐々木 由香

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金沢大学 古代文明・文化資源学研究所

 

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