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金沢大学附属病院腫瘍内科/がん進展制御研究所先端がん治療研究分野の小谷浩助教(研究当時、現琉球大学医学部教授)、谷口博昭教授、医薬保健研究域医学系呼吸器外科学の松本勲教授、泌尿器集学的治療学の溝上敦教授、呼吸器内科学の矢野聖二教授らの共同研究グループは、極めて希少な尿膜管がんに対し、抗がん薬と免疫チェックポイント阻害薬の併用治療が有効であることを世界で初めて報告しました。
尿膜管がんは、膀胱上部にできる膀胱がんの一種で、年間発症率は500万人に1人程度とされる極めて希少ながんです。また、手術ができない場合には、国内外ともに承認された薬物療法が一切ありません。その組織型は、通常の膀胱がんと異なる一方で、胃がんや大腸がんに似ており、それらに共通した抗がん薬治療の有効性が報告されています。
今回、4例の患者さんを対象に、胃がんの最新治療と同一のものとして、化学療法に免疫チェックポイント阻害薬を加えた化学免疫療法(エスワン、オキザリプラチン、ニボルマブ併用療法)を実施し、全例で明らかな治療効果を確認しました。さらに、化学療法に免疫チェックポイント阻害薬を追加する意義を細胞レベルで検証して、免疫反応が増強される仕組み(カルレティキュリンの発現上昇)を解明しました。
これらの知見は将来、尿膜管がんに対する初めての治療法開発に活用されることが期待されます。
本研究成果は,2025年12月8日に国際学術誌『MedComm』に掲載されました。

ジャーナル名:MedComm
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