地域の特性を生かしたプロジェクトとして土木学会環境賞を受賞!

掲載日:2015-5-26
研究

5月26日,平成26年度土木学会賞の発表があり,理工研究域環境デザイン学系の鳥居和之教授を代表とする,北陸の大学,電力会社,生コンクリート組合,自治体等による共同プロジェクト「北陸地域における高品質フライアッシュを用いたコンクリートの普及のための技術開発」が同学会環境賞を受賞しました。

本プロジェクトは,北陸地方で顕在化している構造物のアルカリシリカ反応(ASR:※1)や塩害への対策として,火力発電所の副産物として産出され,ASR抑制効果があるフライアッシュ(※2)に着目し,高品質なフライアッシュの供給体制の確保から耐久性の高いフライアッシュコンクリートの製造,実工事に利用するまでの仕組みづくりに産学官連携で取り組むというもので,地域の特性を上手く生かした取組みとして高く評価されました。

今後,北陸地域において,高品質フライアッシュを用いたコンクリートが普及することで,地産地消(地域産フライアッシュの利用),環境負荷低減(使用セメント量低減による二酸化炭素発生量低減)などによる地域貢献が期待されます。

 

 

※1 アルカリシリカ反応(ASR) : コンクリート中のアルカリ分と骨材とが反応し,反応生成物(ASRゲル)ができ,その反応生成物が給水し膨張することによってコンクリートにひび割れが発生する現象

※2 フライアッシュ : 石炭火力発電所で石炭を燃やした後に排出される石炭灰のうち,電気集塵機で採取される微粉末の灰

 

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