金沢大学理工研究域生命理工学系の髙橋憲司教授がプロジェクトリーダーを務める、金沢大学 COI-NEXT(再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点)(※1)は、2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)・日本政府館の「ファクトリーエリア」において、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター(センター長:田中浩也 環境情報学部教授)を中心とした共創チームによる、3D プリンタを中心とした循環型ものづくりシステム「双鶴」の展示に協力し、一部のスツールの座面部分にバイオマスプラスチック素材を提供しました。
このスツールは「ファクトリーエリア内の C2 展示棚」で展示されています。
【展示内容】
「双鶴」は、2025 年日本国際博覧会・日本政府館の「ファクトリーエリア」に常設展示され、2 台のロボットアーム型 3D プリンタが「鶴」のように連携し、環境負荷の低い 3Dプリント技術を用いて、循環型社会の実現を目指した取り組みです。金沢大学は、長年培ってきたバイオマスプラスチック研究の成果を活かし、本展示に用いられる 3D プリントスツールの素材の一部として、バイオマスプラスチックを提供しました。
本スツールは、石油由来のプラスチックではなく、バイオマスプラスチックを使用することで、環境負荷の低減、循環型社会の実現に貢献します。
金沢大学は、本展示を通して、バイオマスプラスチック材料の特性と循環型社会への貢献を世界に発信していきます。
写真1:座面部分に本プロジェクトがバイオプラスチック素材を提供したスツール
写真2:「双鶴」システム 展示の様子
【用語解説】
※1:金沢大学COI-NEXT(再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点)
COI-NEXT とは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が支援するプログラムです。これは、産学官が協力して未来の社会を実現するための研究開発を推進しています。特に金沢大学の COI-NEXT の取り組みは、再生可能な多糖類植物由来プラスチックを開発し、資源循環社会を目指すプロジェクトです。持続可能な技術を社会に実装し、環境改善を図ります。
(参考:金沢大学COI-NEXTのWebサイトはこちら)
【共創チーム】
・金沢大学COI-NEXT(再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点)
・慶應義塾大学COI-NEXT(「リスペクトでつながる『共生アップサイクル社会』共創拠点)
・エス.ラボ 株式会社
・株式会社 DigitalArchi
・株式会社 放電精密加工研究所
研究者情報:髙橋 憲司