令和4年度 GHIT Fund「マラリアワクチン開発」に採択!

掲載日:2022-4-8
研究

令和4年度公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)に,金沢大学医薬保健研究域薬学系の吉田栄人教授がリーダーを務めるプロジェクト「感染防御・伝播阻止両機能を発揮する三日熱マラリアマルチステージワクチン(T2021-256)」が採択されました。
GHITはマラリア,結核,顧みられない熱帯病のための,治療薬,ワクチン,診断薬の開発を推進する日本発の国際的な官民ファンドです。日本の民間企業や研究機関が保有する技術やイノベーションを用いて海外の研究開発機関とも連携しながら,開発途上国の感染症の医薬品,ワクチン,診断薬の開発を支援しています。

金沢大学が基幹となる本プロジェクトは,独自開発したワクチンプラットフォームを技術基盤として三日熱マラリア原虫の前赤血球ステージおよび生殖ステージに作用し,長期間効果が維持できる三日熱マラリアマルチステージワクチンを開発します。吉田栄人教授のグループは現在,令和2年度GHIT Fund「乳幼児用純国産マルチステージマラリアワクチン(熱帯熱マラリア)(T2019-252)」にも採択されており,2つのプロジェクトを並行して実施することで熱帯熱および三日熱両マラリアに対する感染防御・伝播阻止効果の優れた特性を持つ「第二世代」の抗マラリアワクチンを開発することが,長期的なマラリア感染対策になると期待されます。研究開発には日本,イギリス,ブラジル,ブルキナファソの研究者が参加し,大陸横断型研究コンソーシアムを組織して実用化に向けてのワクチン基盤技術の導出・前臨床試験へと進んでいます。

本プロジェクはAMED創薬ブースター事業「次世代マラリアワクチン」の支援も受けています。

詳しくは以下をご参照ください。

GHIT Fundプレスリリース 

プロジェクト詳細

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【本件に関するお問い合わせ先】

■研究内容に関すること
金沢大学医薬保健研究域薬学系 教授
吉田 栄人(よしだ しげと)
TEL:076-234-4463
E-mail:shigeto@p.kanazawa-u.ac.jp

■広報担当
金沢大学医薬保健系事務部薬学・がん研支援課企画総務係
宮下 亜矢子(みやした あやこ)
TEL:076-234-6822
E-mail:y-somu@adm.kanazawa-u.ac.jp

 

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