金沢大学公開市民講座「金沢発!宇宙をひも解く最先端研究 -先端宇宙理工学研究センターの挑戦-」を実施

掲載日:2021-12-23
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12月19日,先端科学・社会共創推進機構は,サテライト・プラザにて金沢大学公開市民講座「金沢発!宇宙をひも解く最先端研究 -先端宇宙理工学研究センターの挑戦-」を実施し,県内外の一般の方,本学学生・教職員など65名が参加しました。本講座は,読売新聞東京本社北陸支社の協力を得て平成24年度から実施しているもので,今回で10回目となります。

和田隆志先端科学・社会共創推進機構長および野崎広一郎読売新聞東京本社北陸支社長によるあいさつの後,理工研究域先端宇宙理工学研究センターの八木谷聡センター長が,「先端宇宙理工学研究センターの挑戦 -金沢から宇宙を解き明かす-」と題して講演。通信・放送・GPSなど,私たちの日常に密接に関わる人工衛生の開発・研究を主導する人材が求められていることから,同センターは宇宙理工学の教育研究拠点として,次世代の宇宙科学・工学を担う人材の育成や宇宙理工学研究に取り組んでいると述べました。

続いて,同センターの井町智彦准教授が「飛びたて!金沢大学衛星 -学生・教員の共同開発プロジェクト-」と題して講演し,金沢大学衛星「こよう」の構造について解説しながら,衛星の製作は少しのズレも許されない精密な作業が必要と説明。2022年夏予定の打ち上げに向けて,学生と共に衛星本体や観測装置などの開発・研究に励んでいると,制作にかける思いを語りました。

その後,「ガンマ線バーストから宇宙を探る -初期宇宙とブラックホール-」と題して,理工研究域数物科学系の米德大輔教授が講演しました。「こよう」は宇宙最大の爆発現象「ガンマ線バースト」の観測装置を搭載しており,その観測研究により,初期宇宙やブラックホール誕生の探求につながると説明。また「こよう」の観測データを世界中の天文学者に共有することで,重力波天文学の発展に貢献したいと述べました。

講演後には多くの参加者が質問を投げかけるなど,本講座は参加者にとって,壮大な宇宙の神秘を垣間見る,ロマンあふれるひとときとなったようでした。

  • 講演する八木谷センター長
  • 衛星について説明する井町准教授
  • ガンマ線バーストについて解説する米德教授
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