公開講座「北陸地方の方言景観から見えてくるもの」を開講 

掲載日:2021-10-19
ニュース

10月16日,サテライト・プラザにて金沢大学名誉教授・加藤和夫先生による公開講座「北陸地方の方言景観から見えてくるもの」を開講しました。

前半の講義冒頭では,日本で1990年代後半から社会言語学の研究テーマとして言語景観研究が注目され始め,そうした中で方言の見直しとともに,生活語以外での方言の活用が全国的に増えてきたことを紹介。さらに,従来から方言コンプレックスの比較的強い地域とされ,方言景観の少なかった北陸地方でも2015年の北陸新幹線開業前後から増加し始めた実態を,講師の北陸三県での調査結果をもとに,方言景観(方言看板・方言キャッチコピー/方言ネーミング・方言グッズ)の数の三県比較,そこで用いられている方言の県ごとの実例と特徴などについて,多くの写真とともに紹介,解説しました。

後半のフィールドワークでは,講義で紹介した方言景観の類がとりわけ多く見られる近江町市場内を,予め配布された講師作成の「近江町市場商店街の方言景観Map」を片手に巡り,そこで見られる金沢弁について講師の解説を聞きました。北陸新幹線開業直前に講師が監修したという金沢弁を話す飲み物の自動販売機の前では,お金を入れると聞こえてくる金沢弁に参加者は興味深そうに耳を傾けていました。

 

講師:金沢大学名誉教授 加藤 和夫

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