6月16日,サテライト・プラザにて公開講座「『地域』をキーワードに学ぶ応用経済学」(全2回)を開講しました。
初回である今回のテーマは「教育経済学」でした。人間社会研究域経済学経営学系の藤澤美恵子教授はBML(ブラック・ライブズ・マター)運動を題材にして,行動経済学の概念である「無意識のバイアス」や「ピア効果」を説明。続いて、「ペリー就学前プロジェクト」や「マシュマロ・テスト」などを取り上げ,幼児期における教育的支援が長期的にその本人や社会に大きな経済的恩恵をもたらすことを解説。また全国学力・学習状況調査の結果の開示を巡る論争を例にとり,投入した予算が活きる形でのデータの活用の必要性を指摘。最後に,福沢諭吉の「学問ノススメ」とリンダ・グラットン&アンドリュー・スコットによる「ライフシフト」の2冊を推薦図書として紹介して講義を締めくくりました。