12月11日,いしかわ学生定着推進協議会(金沢大学事務局)は,地域の人々の暮らしや生き方に触れ,地域の課題を自分事として向き合う「共創インターンシップ」の報告会を実施し,本学,石川県立大学および金沢星稜大学の学生,コメンテーターなど21名が参加しました。
共創インターンシップは,文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」の一環として平成29年度から開始し,石川県内で夢と志を持って活躍する人々と行動しながら,地域の魅力や課題を発見し,多様な生き方を実感することを目的とするもので,今年度は8月から9月にかけて石川県立大学で2件,金沢星稜大学で1件,本学で7件,計10件のインターンシッププログラムを実施しました。
当日は,14名の参加学生が3グループに分かれ,(1)共創インターンシップに参加して気付いたこと,働き方に対する考え方の変化,(2)人間関係を含め難しいと感じたこと,その乗り越え方,(3)後輩に伝えたいことの3つのテーマについてグループディスカッションを行いました。
学生からは「受入先企業は自分の会社のことだけではなく地域の活性化に取り組んでいる」「自分が当たり前のことでも,他人にとっては当たり前ではないことがある」といった感想がありました。一方で「事前学習時に参加メンバーと課題について話し合う時間をもっと増やした方がいい」という意見も出ました。
最後に学生の発表を受けてコメンテーターから,「卒業してすぐに就職するのではなく,今回のような体験をしてから就職するといったことを企業も評価する社会になるといい」「当初,学生は自分のために参加したと思うが,参加後は自分のためではなく,誰かのために役に立ちたいという気持ちが出てきている。この先,自分の地元をどうするかということも考えなければならないのではないか」というコメントがあり,自身の出身地の現状について思いを巡らせていた学生たちは大きく頷いていました。
本協議会は,学生から出た感想・意見を踏まえ,受入先企業と今回実施した共創インターンシッププログラムの内容について意見交換をし,今後のプログラムにつなげていく予定です。