本学学生が鍛冶職人に弟子入りし,生業イベントを盛り上げる!

掲載日:2019-9-19
ニュース

8月27日から9月1日の6日間にわたり,金沢大学「共創インターンシップ」地域活性化型プログラム「伝えたい・つなぎたい能登の職人の心意気に触れる」を能登町で実施しました。

本共創インターンシップは,文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」の一環として平成29年度から開始し,石川県内で夢と志を持って活躍する人々と共に行動しながら,地域の魅力や課題を発見し,多様な生き方を実感することを目的とするもので,今年度は8月から9月にかけて本プログラムを含む7つのプログラムを実施しています。

今回の受け入れ先であるふくべ鍛冶は能登地域で現存する唯一の鍛冶屋です。その4代目干場健太朗氏は「鍛冶屋として地域を盛り上げたい」という強い思いから,能登町役場を退職し,家業である鍛冶屋を継ぐことを決意。本業である刃物の製造・修理のほか,地域の声に応え,地元鮮魚店と協力してサザエの身を簡単に取り出せる新規商品を開発したり,能登町内で建具屋や畳屋を営む専門職人らとのビジネスマッチングを積極的に行ったりするなど,能登町の地場産業を盛り上げるさまざまな活動を行っています。

期間中,学生はインターンシップ5日目に開催される能登町地域振興イベント「アリンゾフェス」の中で能登の生業(仕事)を体験できる「ナリワイエリア」の企画の検討に向けて,出店予定の地元の職人らに弟子入り体験。初日は,干場氏のもとでペーパーナイフ作り,2日目には建具職人の下での組子細工作りと塗装職人の下でのミニ看板づくりを行いながら,各ブースの出展イメージを掴み,ナリワイエリア全体の企画をブラッシュアップさせていきました。また,3日目には,ふくべ鍛冶の移動販売に同行。道具の販売・修理を通して地域の人々の生活を支えるだけでなく,能登町内の民家・集会所・公民館を巡回することで,高齢者の見守りの役割も担っていることを学びました。

アリンゾフェス当日には,学生のアイデアから生まれた「職人カード」を来場者に配布。各出展ブースを回ると自身の職人適正が分かる仕組みとなっており,能登町の産業により興味を持ってもらえるよう工夫しました。

また,インターンシップ期間中,能登町で開催された祭りのヨバレにも参加。能登の祭り文化を体験し,地元の方々との交流を深めました。

参加学生は,「仕事は辛いものというイメージを持っていたが,仕事をいかに楽しむかをモットーに生き生きと仕事をする職人の姿を見て,働くことに前向きになれた」と話し,地域の方々との交流を通して,地域の現状を理解するとともに,自身の将来について考える濃厚な6日間になりました。

  • ペーパーナイフ作りの体験
  • 移動販売で地元の方と交流
  • ナリワイエリアの企画を検討する様子
  • 生業ブースにて
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