戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」に採択!

掲載日:2018-12-19
ニュース

このたび,内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」に,金沢大学が中部大学,名城大学と共同提案したプロジェクト「自動運転技術(レベル3,4)に必要な認識技術等に関する研究」が採択されました。

今回の採択を受け,12月17日,角間キャンパスにて記者会見を行い,山崎光悦学長,向智里理事(総括・改革・研究担当),新学術創成研究機構未来社会創造研究コア自動運転ユニットの菅沼直樹准教授と米陀佳祐助教が出席しました。はじめに,山崎学長が「研究成果の社会実装が大きく前進することを期待しています」とあいさつし,続いて菅沼准教授が本プロジェクトの概要説明を行い,その後,自動運転自動車の見学が行われました。

本プロジェクトでは,市街地でのレベル4(※1)相当の自動運転システムに必要となる,①信号機認識,②遠距離物体検知,③自己位置推定,④移動物体の軌道予測とパスプラニング,⑤デッドロック(※2)回避技術等を開発し,高度な自律型の自動運転システムの構築を目指します。また,東京オリンピック・パラリンピックでの運用も見据え,来年秋以降,東京臨海部での年60日以上の公道走行実証実験を通して開発する自動運転システムの検証を行うとともに,実証実験を通して得られた知見をもとに,交通インフラに求められる要件に関する提言も行っていきます。

 

※1 レベル4:高度運転自動化。特定条件下においてシステムが全ての運転タスク(加速,操舵,制御)を実施。

※2 デッドロック:複数の自動運転車両が相互に対峙した時,双方に譲り合おうとして,どちらも先に進めず行き詰まりになってしまうこと。

 

【参考】

・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」

・金沢大学計測制御研究室

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