イタリア人修復士を招へいし実習授業

掲載日:2013-11-19
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人間社会研究域フレスコ壁画研究センターは,第4回目となる「日伊教育連携事業」として,11月5日から6日間にわたり,壁画修復で世界トップレベルにあるイタリア国立フィレンツェ修復研究所からアルべルト・フェリーチ専任修復士を講師に迎え,実習授業を行いました。
人間社会学域人文学類及び学校教育学類に所属する約30名の学生が,フレスコ壁画の修復保存に関する理論の講義及びフレスコ壁画のはがしの技法2種の実習に参加。講師が壁画をはがす技術を実演すると,学生たちから驚きの声が上がりました。その後,学生たちも壁画のはがしを実際に体験しました。
また,12日には,文化庁の「壁画の保存修復と活用の調和に関する協力」事業の連携事業として,アルべルト専任修復士と同センター長で人間社会研究域歴史言語文化学系の宮下孝晴教授ほか3名の研究員が,奈良文化財研究所高松塚古墳壁画とキトラ古噴壁画の修復施設を視察しました。同研究所埋蔵文化財センターの高妻洋成室長と文化庁の建石徹調査官から説明を受け,第一線で活躍する日伊の壁画修復士が壁画保存技術について活発に意見交換を行いました。

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