金沢大学が,「2025 GakuNin RDM User of the Year」を受賞しました。この賞は,研究データを適切に管理・共有する仕組み「GakuNin RDM」(※1)を活用し,円滑で適切な研究データマネジメント体制の構築や,地域・コミュニティをまたぐオープンサイエンス(※2)の推進に顕著な成果を挙げた機関を,国立情報学研究所(NII)の研究データ基盤運営委員会が表彰するものです。本賞は昨年度に創設されたもので,本学は2機関目の受賞です。
表彰式は,6月8日,国立情報学研究所(NII)主催の「学術情報基盤オープンフォーラム2026」のオープニングセッションで行われました。審査を担当した研究データ基盤運営委員会 システム作業部会 主査の升井洋志氏(北見工業大学 副学長)から,受賞機関および授賞理由の発表があり,本学学術メディア創成センター長の笠原禎也教授に,表彰状と盾が授与されました。その後,笠原教授が受賞あいさつの講演を行い,最後に国立情報学研究所(NII)の黒橋禎夫所長を交えて,記念撮影が行われました。
本学は,学術メディア創成センターを中心に,早期から研究データ基盤の整備に取り組んできました。2025年からは研究データ管理から論文のオープンアクセスまでを一気通貫に手続きできる「オープンサイエンスシステム」の運用を開始するとともに,GakuNin RDMの利用状況の可視化と研究データの適切な保守管理,さらには将来の研究計画の立案にも役立てる体制を構築しました。
さらに,本学は「北陸研究データ基盤コンソーシアム」の設立・運営を主導し,実効性のある研究データポリシーの策定や,周辺大学への啓発活動により,研究データ利活用の裾野拡大に貢献してきました。また,コアファシリティの共用機器とGakuNin RDMを連携させた学内外へのデータ提供や,研究データの長期保存技術の検証にも取り組むなど,学内外をつなぐ持続可能な研究データ基盤の構築とオープンサイエンスの推進に幅広く貢献した点が高く評価されました。
※1 GakuNin RDM(研究データ管理基盤)
国立情報学研究所(NII)が提供する研究データ管理サービスであり,大学や研究機関が研究データを安全に保存・共有し,活用するためのクラウド型研究データ基盤です。変更履歴の記録機能により,紛失や改ざんなどのリスクに備え,研究の透明性と信頼性を確保するとともに,研究成果の再現性向上やオープンサイエンスの実現に貢献しています。
※2 オープンサイエンス
研究成果やデータを広く公開し,企業や他分野の研究者,一般の人々も活用できるようにする考え方です。これにより,研究の透明性と信頼性が高まり,既存データを活用した研究の効率化が促進され,研究成果の社会実装が加速し,社会課題の解決や新たな価値創出につながります。
関連リンク
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(左から)升井氏,笠原教授,黒橋氏