10月31日,金沢大学の支援チームKEYPAT(※)は,災害拠点病院の珠洲市総合病院を訪問しました。令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた奥能登の4公立病院では,看護師の退職が相次ぎ,深刻な人手不足に陥っています。
KEYPATは珠洲市総合病院の産業医らとのミーティングで職員の状況を確認し,こころのケアについてコンサルテーションを行いました。KEYPATでは,珠洲市総合病院において,必要なところに支援が行き届くように,情報発信と必要な調整を行い,疲労が蓄積した病院職員のこころのケアやコミュニティを支える支援を継続する予定です。
11月1日には, KEYPATは,石川県立輪島高等学校を訪問し,2年生が取り組んできたグループでの探求学習「街づくりプロジェクト」の中間発表会に参加しました。このプロジェクトは,令和6年能登半島地震により生活が一変した生徒たちに,「自分たちの住む街の未来」を自分たちで考えたり,実現に向けて活動したりすることで,前を向いて歩いていく意欲と行動力をもってほしいとの考えで,「総合的な探求の時間」に行われています。
発表では,防災や地域資源活用など多様なテーマが紹介され,金沢大学が行っている「健康づくりのひろば」に参加し,KEYPATから情報提供も受けたグループによる報告もありました。KEYPATは,発表に対して,質問や意見交換を行いました。KEYPATは,学校保健の知識と経験を生かして,学校コミュニティを支援していきます。
(※) “KEYPAT” is an abbreviation of the Kanazawa Educational Yell Psychological Assistance Team.
“KEYPAT”は災害などによって,こころの不調を抱えることになった方々を支援する金沢大学の全学的チーム(公式)です。公認心理師を中心に構成されています。
<関連サイト>能登里山里海未来創造センター
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珠洲市総合病院 -
石川県立輪島高等学校 -
「街づくりプロジェクト」の中間発表会