10月7日,角間キャンパスにて,自動車メーカーの経営トップが学生に直接語り掛ける「大学キャンパス出張授業」を金沢大学で初めて実施し,約270名の学生・教職員が参加しました。本出張授業は,日本自動車工業会が2013年から全国の大学などで実施し,今年で12回目になります。
講師としてスズキ株式会社の鈴木俊宏代表取締役社長が来訪されており,自動車業界全体を取り巻く動向や,自社のグローバル戦略について説明しました。また,インドでは国内シェア1位を占めており,将来的に年間400万台の生産体制を目指しながら,バイオガス燃料の技術を活用した国のエネルギー政策にも貢献し,国民の生活水準向上や女性の社会進出といった社会課題の解決にも同時に取り組む企業活動の紹介がありました。
角間キャンパス南地区の屋内や中庭には,鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した同社のバイクや,電動モビリティなどの最新技術が展示され,学生は技術者などとの交流や体験を通じて,モビリティ業界が取り組む未来課題の挑戦について理解を深めました。
講演の後には,鈴木社長と交流事業「雑談のチカラ」を実施し,鈴木社長からの「お客様目線で何をしたらよいのかを常に考え,全体最適となる技術者の視点を持つこと。重要なのは信念です」というアドバイスに,学生たちが熱心に聞き入っていました。
金沢大学キャリア支援室では今後も,学生が自身のキャリアパスをより広い視野で捉え,国際社会の一員としての使命感を持ったグローバル人材を志す契機に繋がるキャリア形成支援を行います。
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学生を前に講演するスズキ株式会社の鈴木社長 -
現行のモビリティを学生が体験 -
学生の司会進行による「雑談のチカラ」を実施 -
鈴木社長と学生の記念写真