9月22日,金沢大学と北陸先端科学技術大学院大学(以下,JAIST)が主幹機関となり,北陸地域の13大学・3高専が参画するスタートアップ創出プラットフォーム “Tech Startup HOKURIKU”(以下,TeSH)は,東京・TIB(Tokyo Innovation Base)にて,「北陸地域発グローバルスタートアップ創出に向けて」をテーマに,イベントを実施しました。本イベントは,北陸の大学・高専が首都圏の事業化推進機関や全国の支援プラットフォームとの連携を深め,スタートアップを支える企業・支援機関とのネットワークを広げることを目的としたものです。首都圏に加え,富山・石川・福井からも多くの参加者が来場し,約170名が参加しました。
開会にあたり,和田隆志学長があいさつを述べました。続いて,HOSTEC(北陸スタートアップ・エコシステム・コンソーシアム)を代表して富山県商工労働部長の山室芳剛氏からあいさつがあり,文部科学省産業連携推進室長の溝田岳氏からの来賓あいさつがありました。
前半は,北陸3県が2025年6月にNEXTグローバル拠点都市に選定されたことを受け,内閣府科学技術・イノベーション推進事務局参事官(イノベーション推進担当)西山崇志氏による基調講演,ならびに「HOSTECの始動に向けて~各県のキーマンが描く北陸の未来~」をテーマとしたパネルディスカッションを実施しました。
後半は,TeSH GAPファンド採択研究者によるプレゼンテーションに続き,「グローバル市場に挑むための戦略と支援体制」および「北陸発テックイノベーションの可能性」をテーマに,研究者が事業化の過程で直面する課題に焦点を当てたパネルディスカッションを展開しました。
さらに,Tongali(Tokai Network for Global Leading Innovation)およびIJIE(Inland Japan Innovation Ecosystem)のプラットフォーム担当者を交え,「拠点都市PFと地域PFの連携強化に向けて~プログラム3年目を迎えて今後の連携強化の方向性~」を議題とするパネルディスカッションを行いました。
閉会にあたっては,JAISTの寺野稔学長よりあいさつがあり,盛況のうちに終了しました。
参加者からは,「ぜひ詳しく話を聞きたい研究者の発表があった」「研究者の人柄や熱意が伝わった」といった声が寄せられました。
TeSHは今後も,北陸地域のスタートアップ・エコシステムの発展を支援するとともに,全国のエコシステム活性化にも貢献していきます。
※TeSHのWebサイトでの実施報告はこちら
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あいさつを述べる和田学長
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北陸3県のスタートアップ支援の方向性とHOSTECの今後の展望についてディスカッション
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金沢大学附属病院神経科精神科 亀谷仁郁助教によるプレゼンテーション
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全国のプラットフォーム間連携の現状と今後の協働のあり方についてディスカッション