金沢大学は,マラリアで命を落とす子どもをゼロにするため,乳幼児用マラリアワクチンの実用化を目的として,「academist」にてクラウドファンディングプロジェクトを公開し,150万円を第一目標に寄附の募集を開始しました。
■プロジェクトの背景
マラリアは世界では毎年2億人以上が感染し,60万人以上の命を奪い続けています。亡くなる多くは5歳以下の子どもたちです。現在,有効性の高いワクチンはなく,薬が効かない耐性マラリアが広がり,温暖化で感染地域も拡大し,近い将来マラリアが日本で流行する可能性もあります。
■今回のプロジェクトで行う内容
この状況を打開するため,本学医薬保健研究域薬学系の山本 祐太朗助教が,接種者を守る感染防御に加え,「蚊へのマラリア伝播を防ぐ」伝播阻止効果を併せ持つ「マルチステージワクチン」を開発しています。このプロジェクトでは,ブラジル・マナウスにおいて,現地のマラリア原虫株およびマラリア媒介蚊を使った伝搬阻止効果の実証試験を行う予定です。この現地データが,社会実装への大きなステップとなります。
このワクチンにより,マラリアで命を落とす子どもをゼロにするとの思いから,今回クラウドファンディングに挑戦することとしました。ご支援のほど,よろしくお願いいたします。
クラウドファンディング概要
名 称:マラリアで奪われる命をゼロにする! 日本発ワクチンの挑戦
募集期間:令和7年9月2日(火)8時~10月30日(木)17時
目標金額:150万円
プロジェクトのページはこちら
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日本発ワクチンの挑戦!
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マラリアとは?
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マラリアワクチンのメカニズム
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ブラジルでの研究計画