8月2日,金沢大学は日本学術会議,石川県および北陸先端科学技術大学院大学と連携し,「日本学術会議 in 石川」を金沢市アートホールにて開催しました。本イベントは,日本学術会議が平成30年より全国各地で開催している地方学術講演会の一環であり,今回が第8回目となります。今回は「大災害からの復興と持続的社会のモデルを目指して~半島地域からの問題提起」をテーマに開催しました。
開会にあたり,日本学術会議の光石衛会長,本学の和田隆志学長,石川県の馳浩知事による挨拶が行われました。続いて,日本学術会議中部地区科学者懇談会石川県幹事の福森義宏本学名誉教授より本イベントの趣旨説明がありました。
学術講演では,石川県能登半島地震復旧・復興推進部の新田町弘幸部長,本学能登里山里海未来創造センター長の谷内江昭宏理事,北陸先端科学技術大学院大学の寺野稔学長,東北大学災害科学国際研究所の姥浦道生教授,工学院大学建築学部の久田嘉章教授(日本学術会議連携会員及び同会議防災減災学術連携委員会委員)から,石川県および県内2大学の震災対応や復興に向けた取り組みが紹介され,さらに東日本大震災から得られた教訓についても共有されました。
パネルディスカッションでは,「能登未来を担う若手による能登復興への提言」と題し,農業・漁業・観光など多様な分野で活動する若手実践者が登壇し,それぞれの立場から意見を交わしながら,災害後の持続可能な社会のあり方について議論を深めました。
閉会にあたって,日本学術会議第三部会員・中部地区会議代表幹事を務める名古屋大学未来社会創造機構の高田広章教授より総括の挨拶がありました。
イベントには約400名から参加申し込みがあり,対面とオンラインによるハイブリッド形式で開催されました。地域の復興や持続可能な社会の構築に向けた学術的議論の場として,有意義な機会となりました。
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集合写真