令和5年 学長年頭あいさつ

掲載日:2023-1-4
ニュース 学長メッセージ

皆さん,新年明けましておめでとうございます。新しい癸卯(みずのと・う)の年頭にあたり,ご挨拶を申し上げます。「癸卯」は,めぐみの水のもと,飛躍し新たな花が開くという意味もあるようです。金沢大学の飛躍的な発展にむけ,引き続き「オール金沢大学」で取り組みたいと強く願っております。どうぞよろしくお願いいたします。

年末には「顕著な大雪」となったものの,比較的穏やかな年始を迎えました。皆さんも素晴らしい新年を健やかにお迎えのこととお慶びを申し上げます。昨年は平和問題,エネルギー不安など国際的な懸念事項が顕在化した年でもありました。本年が希望と明るさに満ち溢れた安寧の年になることを祈ってやみません。長引くコロナ禍のもと,まだまだ重症化を防ぐための継続した基本的感染防止対策が必要です。一方,昨年は本学学生,教職員そして近隣大学も含め,のべ4,800人のワクチンの追加接種を着実に実施できました。さらに,授業も対面を原則とする従来の形式を骨格とし,ハイブリッド型の長所も取り入れながら実施できております。関係の皆さんのご努力のお陰であり,改めて感謝いたします。

さて,私は2022年4月より金沢大学長を拝命し,9カ月が経過しました。この間,昨年5月に金沢大学未来ビジョン「志」を掲げました。皆さんと協調しながら,金沢大学の一層の発展にむけて良いチーム作りが進んできているように思います。まずは,皆さんのご理解とご協力に深く感謝をいたします。昨年には,各部局の教職員の皆さん,学生諸君と,直接,意見交換を行う機会を設けました。素晴らしいアイデアや貴重なご指摘を多くいただき,とてもありがたく思っております。未来デザインプラクティス,雑談のチカラなどで示される学生のエネルギーに意を強くしています。

金沢大学は「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」という基本理念に立脚しています。「志」は,この基本理念のもと,揺るぎない未来ビジョンである「オール金沢大学で『未来知』により社会に貢献する」を明確に記しています。研究では,世界的研究拠点の形成,教育では社会の中核的リーダーたる“金沢大学ブランド人材”の輩出,経営においては持続可能で自律的な運営・経営の実現 とそれぞれあるべき姿を示しています。私は学生,教職員,卒業生といった人こそが財産,宝であるとの信念をもっています。本年も新たな気持ちのもと,皆さんとともに「オール金沢大学」でこれらの達成にまい進していく所存です。

2022年4月から未来創成教育環を創設しました。5つの附属学校園を有する特長も活かし,大学入学前から研究者として独立するまでの一貫した教育モデルを構築しています。学士課程教育に続き,大学院教育に金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)に基づく文理融合型のSTEAM教育を開始しました。また融合学域では観光デザイン学類が昨年4月から始まり,さらに本年4月よりスマート創成科学類がスタートします。「志」の最重要ミッションの一つでもある大学院改革も進んでいます。卓越大学院プログラムや大学フェローシップ創設事業,次世代研究者挑戦的研究プログラムなど本邦の大学院教育改革と合致する方向だと思います。博士の学位取得後に本学にPromising researcherとして研究を継続できる制度も本年に導入します。ぜひ,学生諸君には研究することの楽しさ,面白さを感じて欲しいと思います。ワクワクしながら日々学び,人間力を高め,“金沢大学ブランド人材”として大きく飛躍することを願っています。

研究力強化では,統合創成研究環のもと,基礎研究を極め,異分野融合研究を推進し,総合知による新たな価値の創出を目指しています。2022年には文理融合型の新たな「次世代考古学」の確立を目指す「古代文明・文化資源学研究所」が立ち上がりました。2023年には新産学連携研究拠点「バイオマス・グリーンイノベーションセンター」が本格的に稼働します。さらに,実証研究を推進するエンジンとして,「未来知実証センター」を設置します。

国立大学経営改革促進事業も2022年に採択されました。これにより,金沢大学が目指す北辰ともいうべきあるべき姿にむけて,人への投資,プロジェクトの推進を強力に進めて参ります。あわせて,本学が中心となって提案している北陸4国立大学の連携により,「北陸未来共創フォーラム」も一層充実させます。

本年度から第4期中期目標期間が始まっています。多様なステークホルダーとも相互理解・信頼を築き,さらなる改革と挑戦を着実に進めています。2023年度予算は年末に閣議決定され,内示がされました。新たに構築する未来知実証センターの人員要求,事業費などある程度の規模で認められた模様です。さらに,未来創成教育環や統合創成研究環は継続して支援していただけるようです。また,ミッション実現加速化経費では,財源として本学が拠出した基幹経費分を上回って獲得できたようです。成果を中心とする実績状況に基づく配分においては,本年は比較的健闘しているようです。今後も各評価指標のさらなる向上が求められています。

新たに迎えた2023年は,従来の社会・経済活動の回復・両立を目指すウィズコロナの新しい生活様式が一層進むと思われます。私自身,社会が大きく変革を遂げる好機ととらえています。まさに,今こそチャンスです。引き続き,大きな飛躍を目指す金沢大学の基盤を一層強固にしたいと思います。世界のイノベーションを金沢大学から起こし,未来を創造していくことを目指します。そのためにも皆さんの力を結集し,「世界に輝く金沢大学」を一人一人の努力で実現することこそが重要だと信じています。そして,揺るぎない未来ビジョンであるオール金沢大学で『未来知』により国内外の社会に貢献したいと思います。

皆さん,どうか本年もよろしくお願いいたします。

令和5年1月4日
金沢大学長 和田 隆志

 

 

 

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