7月16日から18日の3日間,人間社会4号館にて公開講座「フレスコ壁画の制作」および「モザイクの制作」を同時開催し,高校生から社会人まで両講座合わせて20名が参加しました。
はじめに,講師の人間社会研究域学校教育系の大村雅章教授から,「紀元13~15世紀頃に最盛期を迎えたフレスコ画は,天災や疫病により技術が現代に継承されず途絶えてしまった。そのためフレスコ画を理解するためにはフレスコ画を模写することが最適」と解説がありました。その後,当時の歴史的背景を基に中世イタリア絵画のフレスコ画技法・ローマ時代やビザンチン様式のモザイク技法について説明がありました。
続いて受講生らは大村教授の指導の下,制作作業を開始。大理石やガラスをハンマーで細かく砕くモザイクピースづくりや,モルタルを盛ったパネルに漆喰を塗る描画の下準備の後,受講生それぞれが有名絵画の模写やオリジナル作品の制作に取り組み,3日間で作品を仕上げました。
受講生からは「難しいがやりがいがある」「制作に苦労しても上手くできなくても,自分の作品づくりにチャレンジできることがうれしい」などの声が聞かれ,初参加の受講生も,毎年参加している常連の受講生も,自分の手で作品を作る大変さと完成の喜びを実感した充実の3日間となったようでした。
講師:人間社会研究域学校教育系 教授 大村 雅章
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