第10回世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウムを開催

掲載日:2022-1-24
ニュース

12月18日,石川県立音楽堂において,第10回世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウムを開催し,その様子をオンライン配信しました。

本シンポジウムはWPI研究拠点の成果を広く紹介するためにWPI拠点が持ち回りで毎年開催しており,今年度は金沢大学ナノ生命科学研究所が主催しました。また,石川県教育委員会と連携し,令和3年度石川県スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会と同時開催しました。会場には石川県スーパーサイエンスハイスクール指定校の生徒を中心に石川県内の高校生が来場し,またオンラインでは全国各地の高校生や一般市民の方が参加し,あわせて約500名が本シンポジウムに参加しました。

午前の部は公益財団法人川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンターの片岡一則センター長による特別講演を皮切りに,WPI拠点からは,物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の谷口尚拠点長,九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の高橋幸奈准教授,金沢大学からはナノ生命科学研究所の福間剛士所長が講演しました。その後名古屋大学の丸山恵URAをモデレーターとして行われた登壇者による座談会では,会場の高校生たちからさまざまな質問が寄せられ,活発なディスカッションが行われました。

午後の部は令和3年度石川県スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会を開催しました。口頭発表では各校代表の6グループが発表を行い,審査委員を務めたナノ生命科学研究所の福間所長,福森義宏副所長,秋根茂久PIと学術集会さながらの白熱した質疑応答が行われました。ポスター発表では32グループが5カ所に分かれ,本学のURAをはじめとしたモデレーターの進行のもと,フラッシュトーク形式の発表を行いました。全国に14ある全てのWPI拠点から若手研究者がディスカッションに参加し,発表した高校生はオンサイトとオンラインの双方から発表のフィードバックを受けることができ,充実した研究交流が行われました。

最新の研究成果や一線の研究者に接した高校生からは「最新の研究に触れることができ,とても良い経験でした」「今回の体験を来年自分たちが取り組む課題研究に生かしたい」などの声が聞かれ,盛会のうちに終了しました。

  • 会場からの質問に答える片岡センター長 会場からの質問に答える片岡センター長
  • 高校生(手前)に質問する福間所長 高校生(手前)に質問する福間所長
FacebookPAGE TOP