7月14日,本学環日本海域環境研究センターは,令和6年奥能登豪雨で被害を受けた「能登大気観測スーパーサイト輪島測定局」の移設工事の完了を受け,開所式を挙行しました。
同センターは,越境汚染に伴う環境変動に関する国際共同研究拠点(文部科学省共同利用・共同研究拠点)に指定されています。能登大気観測スーパーサイトは,石川県の能登半島の先端に位置し,同センターが運営する国際的な大気観測拠点です。黄砂やPM2.5といった東アジア大陸からの越境大気汚染物質について,国内外の研究者が連携し,共同で観測を行いデータの共有化を進めるなど,最先端の大気環境共同研究プラットフォームとして活用されています。
2004年の設置以降,輪島測定局(輪島市西二又町〔旧西二又小学校跡地〕)と珠洲測定局(珠洲市三崎町小泊)の2カ所で計測を行ってきましたが,令和6年9月の奥能登豪雨により,輪島測定局が大きな被害を受けました。使用停止を余儀なくされ,輪島市および輪島市下山地区の協力を得て輪島市下山町(旧下山小学校跡地)へ移設することを決定し,令和7年11月から進めてきた移設工事がこのほど完了しました。
開所式および内覧会には,輪島市下山地区の区長,副区長および同センターの鈴木信雄教授(同センター長),唐寧教授(輪島測定局担当),理工研究域長の瀬戸章文教授らが参加しました。
本測定局の移設により,被災以降2年近く停止していた大気観測が全面的に再開され,能登半島における継続的な観測体制が復活します。今後は,20年以上にわたり蓄積してきた観測データと国際的な研究ネットワークを基盤として,東アジア地域における大気環境変動の解明に取り組むとともに,本学が掲げる「未来知」の創出を通じて,地域と世界が直面する環境課題の解決に貢献していきます。
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開所した輪島測定局 -
測定局屋上で測定装置を説明する唐教授 -
測定局での研究概要を説明する鈴木教授(右)と唐教授 -
令和6年奥能登豪雨で被害を受けた旧測定局(当時)