3月16日,金沢大学は,文部科学省令和7年度「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業(FLAGs)」に採択されたことを受け,2026年4月に開設する大学院教育先導機構のキックオフシンポジウムを実施しました。会場とオンラインを併用したハイブリッド形式で実施し,大学・企業関係者など約140名が参加しました。
本シンポジウムは、大学院教育改革のビジョンと展望を共有し,「知」の共創と往還による新たな博士人材育成の可能性を探るとともに,大学院教育の加速に向けた第一歩とし,次世代を担う博士人材を育成する共創の輪を広げる機会とすることを目的とし,第1部「大学院教育改革のビジョン」,第2部「共創で育む博士人材」の2部構成で実施しました。
冒頭に本学の和田隆志学長が開会あいさつを行い,本シンポジウムを通して,多様なセクターとの共創の輪を広げる機会となることへの期待を寄せ,登壇者,参加者への感謝を述べました。来賓あいさつでは,文部科学省高等教育局大学振興課大学院振興専門官の永見浩輔氏が登壇し,これからの大学院教育に求められる方向性や,FLAGs事業における本学の事業構想に対する期待について述べられました。続いて,同じく令和7年度にFLAGs事業に採択された電気通信大学の田野俊一学長が特別講演されました。その後,本学の森本章治理事と北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)副学長の飯田弘之理事(学生,教育連携担当)から,それぞれの大学院改革に向けたビジョンや,その実現に向けた取り組みについて発表し,第1部を締めくくりました。
続く第2部冒頭のイントロダクションでは,本学FLAGs事業責任者であり,2026年4月に開設する大学院教育先導機構の機構長となる坂本二郎学長補佐(研究力強化・社会共創推進担当)から本学の大学院教育改革構想について発表を行いました。さらに民間企業から,株式会社日本総合研究所の調査部長/チーフエコノミスト/主席研究員である石川智久氏,株式会社RICH代表取締役の井熊均氏が,企業側の視点から見る博士人材への期待や分野横断型のPBLについて講演されました。最後のクロストークでは,先に登壇した井熊氏,森本理事のほか,本学修了者であるロート製薬株式会社基盤技術研究部素材研究グループ(研究職)の小沼実香氏,金沢大学ダイヤモンド研究センターの特任助教/株式会社Kanazawa Diamond代表取締役である小林和樹氏,JAIST副学長(研究科改革担当)/先端科学技術研究科長の上原隆平氏の5名が登壇し,モデレーターの坂本学長補佐のもと,産業界,修了者,大学のそれぞれの立場から,社会における博士人材への期待や,これからの大学院教育への考えについてフロアからの質問を受けながら議論を交わしました。
各セッション後は,参加者から多くの質問が寄せられ,最後に,JAISTの寺野稔学長が閉会あいさつを行い,本学とJAISTとの連携による大学院教育の今後の展開について述べられました。
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あいさつを行う和田学長(左)文部科学省の永見氏(右) -
特別講演を行う電気通信大学学長の田野氏 -
第2部ご講演の様子(左)株式会社日本総合研究所の石川氏(右)株式会社RICHの井熊氏 -
クロストークセッションで議論する登壇者ら