1月30日,数理・データサイエンス・AI教育センターは,経済産業省中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局と共催で,数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアム北信越ブロック第7回シンポジウム「北陸観光DXによるMDASH教育の深化」をハイブリッド形式で実施しました。本シンポジウムには,全国から大学教職員,企業,行政関係者など約100名が参加し,北陸地域における観光DXと人材育成の最前線について活発な議論が行われました。
はじめに,文部科学省高等教育局専門教育課の今川新悟専門官より,我が国のデジタル人材を取り巻く最新の動向や,MDASH教育(※)を軸とした高等教育政策の方向性について基調講演が行われました。続いて,経済産業省中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局 地域経済産業課の上野拓実総括係長からは,地域におけるデジタル人材育成やDX推進を後押しする具体的な支援施策が紹介され,産学官連携の重要性が強調されました。
その後,本学の融合学域観光デザイン学類が中心となって推進してきた「文理融合データ駆動型観光科学教育」について,観光デザイン学類長の佐無田光教授が全体像と4年間にわたる取り組み成果について報告をしました。さらに,融合研究域融合科学系の丸谷耕太准教授,森崎裕磨助教が,実データを活用した授業設計や学生の成長事例など,教育現場における具体的な実践を紹介し,本学の先進的なMDASH教育の特徴を発信しました。
続いて,北陸3県が連携して取り組む観光DX推進の事例として,北陸未来共創フォーラム観光分科会の観光DX推進WG座長である融合研究域融合科学系の藤生慎教授より,北陸3県の観光オープンデータを活用したデータサイエンス教育と観光振興の融合について講演がありました。また,北陸3県で構築した観光オープンデータプラットフォーム(TIFDATA)を活用した社会実装事例について,福井県観光連盟観光地域づくりマネージャーの佐竹正範氏,石川県デジタル推進監室データアナリストで一般社団法人Code for Noto代表理事の羽生田文登氏,公益社団法人とやま観光推進機構主事の北野駿侑氏から,それぞれの取り組みが紹介されました。各県における実践を通じて,教育・研究成果が地域課題の解決へとつながる具体像が示され,今後の展開に向けた期待を込めた活発な質疑応答が行われました。
本シンポジウムは,MDASH教育の深化を通じて,教育と地域産業,行政が連携しながら新たな価値を創出していく可能性を共有する場となりました。本学は今後も,データサイエンスと観光分野の融合を通じて,地域社会の発展に貢献する人材育成と教育モデルの高度化に取り組んでいきます。
(※)MDASHとは Mathematics, Data Science, and AI Smart Higher Educationの略
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文部科学省高等教育局専門教育課の今川氏による基調講演 -
福井県観光連盟観光地域づくりマネージャーの佐竹氏による事例紹介 -
石川県デジタル推進監室データアナリスト/一般社団法人Code for Noto代表理事の羽生田氏による事例紹介 -
公益社団法人とやま観光推進機構主事の北野氏による事例紹介