12月18日,「令和7年度ダイバーシティ研究環境推進/ジェンダーシンポジウム」を実施し,教職員,学生,連携機関の関係者ら約90名が参加しました。
本シンポジウムでは,世界的な指揮者・西本智実氏を迎え,「異なる文化的背景や分野を音や音楽で超越し 心豊かな調和のある世界へ」と題した講演と参加者との対話を行いました。講演の中では,ヴァイオリン2名,ヴィオラ1名,チェロ1名,声楽1名による実演を交え,呼吸・予測・調和に関連する実演が披露されました。特に声楽による「音の振動を可視化する実証実験」は,音楽が持つ調和の力を目に見える形で体感できる貴重な機会となりました。バイオマス・グリーンイノベーションセンター (BGIC)の会場には美しい音色が響き渡り,参加者は音楽を通じて多様性と共生の可能性を深く感じ取ることができました。最後の質疑応答では,西本氏が指揮者を志したきっかけや,国際的な活躍の中での喜びや印象的な出来事について語られました。金沢大学フィルハーモニー管弦楽団のメンバーからは「言葉を介さない指揮者と演奏者のコミュニケーション」についての質問が寄せられ,音楽を通じた対話の奥深さを共有する場となりました。
本シンポジウムは,BGIC2階に揮毫された書家・岡西佑奈氏による作品「響創」を体現するようなイベントでもありました。「響創」とは,金沢の歴史や文化を象徴する加賀五彩を基調に,自然や気候,武家社会の美意識を想い描いた作品であり,未来への願いを込めた白と伝統技法の金継ぎによって人々の繋がりを表現しています。本シンポジウムもまた,音楽を通じて多様な人々の想いを響かせ,未来を創造する場となりました。
本学は今後も,民族・性別・文化などの違いを互いに認め尊重し合うダイバーシティ社会の構築に向けて,研究環境の推進とジェンダー平等の実現に取り組んでいきます。
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指揮者・西本氏と記念撮影 -
楽器と声楽による実演 -
シンポジウムの講演 -
質疑応答に西本氏が語る