10月5日,白山市下野町内の手取川河原にて,公開講座「歩いて学ぼう!岩石学シリーズ②手取川の魔境!?編」を実施し,小学生から大人までの22名が参加しました。
最初に理工研究域地球社会基盤学系の森下知晃教授は,石川県に多く分布する飛騨変成岩について解説しました。受講者は実際に石を観察し,その特徴を学びました。続いて河原に多く見られる流紋岩を観察し,ピンク,赤,白,黒の模様に注目し,火山活動によってマグマがどのように冷え固まったのかを考察しました。
参加者は,ルーペで岩石を観察し,黒い筋の中に見える金色の黄鉄鉱の結晶を見つけて歓声を上げる場面もありました。
講座後には「実際のフィールドに出て,今まで見たことがない特徴のある大きな岩石を見ながら,その説明を聞くのは至福の時間でした」「このような岩石から石川の土地の歴史を知ることが出来て面白かった」などの声が寄せられ,手取川の雄大な自然の中で岩石や地形への理解を深める,充実した時間となりました。
講師:理工研究域地球社会基盤学系 教授 森下 知晃
金沢大学公開講座の詳細,申し込みについてはこちら
-
解説する森下教授
-
解説を受ける受講生ら
-
ルーペで岩石の観察をする様子