2025年7月24日, “Tech Startup HOKURIKU”(以下,TeSH)は,東京・虎ノ門ヒルズ内のCIC Tokyoにて,「北陸のアカデミア発グローバルスタートアップ創出に向けて ~ライフサイエンス編~」と題したイベントを実施しました。会場とオンラインを併用したハイブリッド形式で行われ,約100名が参加しました。
TeSHとは,本学と北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)が主幹機関となって運営する,北陸地域の12大学・3高等専門学校の研究成果を基にしたスタートアップの創出を目指すプラットフォームです。
開会にあたり,本学のスタートアップコーディネーターである金沢大学先端科学・社会共創推進機構の新保 邦夫准教授が登壇し,北陸の魅力とTeSHの紹介を行いました。その後,TeSH GAPファンドプログラムの支援を受けている研究者2名が,それぞれの研究開発シーズについてプレゼンテーションを行いました。金沢医科大学の西園啓文准教授は「特定波長光照射による精子活性化装置の開発と事業化」について,福井大学の沖昌也教授は「虚血領域にアプローチする非侵襲の糖尿病網膜症点眼薬の開発」について紹介しました。
続いて,研究者に加え,スタートアップ支援者や投資家が参加したパネルディスカッションが行われました。CIC Instituteディレクターでスタートアップエコシステム協会の副代表理事でもある名倉勝氏がモデレーターを務め,CIC Instituteアシスタントディレクターの加々美綾乃氏,株式会社慶應イノベーション・イニシアティブの鈴木利洋氏も登壇しました。ディスカッションでは,起業における研究者の役割や,資金調達・人材確保の難しさ,公的支援制度の活用方法などについてリアルな視点で語られました。
イベント終了後にはネットワーキングの時間も設けられ,研究者,投資家,支援機関の参加者同士による積極的な交流が行われ,次の連携に向けた動きがすでに始まりつつあることが感じられました。
TeSHでは今後も,北陸アカデミア発のライフサイエンスおよびディープテック分野におけるスタートアップ創出を積極的に支援し,北陸地域から世界へと羽ばたくイノベーションの創出を目指します。
※TeSHのwebサイトでの実施報告はこちら
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パネルディスカッション
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登壇者との集合写真