6月10日,金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト(HaKaSe+)と学務部キャリア支援室は,KU博士キャリアセッション2025の第1弾として,学類生・修士学生向け博士キャリアガイダンス「博士進学とその先のキャリアデザイン」を開催しました。
当日は,博士人材のキャリア支援事業を展開する(株)エマージングテクノロジーズ社長の深澤知憲氏が講師として来学されました。本学の学類生,博士前期課程の学生のほか,博士後期課程・博士課程の学生が参加し,対面会場・オンライン配信合わせて約100名が,博士学生の就職・キャリア形成に関する話に熱心に耳を傾けました。
深澤氏はガイダンスの中で,博士人材の進路として考えられるさまざまなキャリアパス,博士人材がビジネスでも活躍できる理由,学士・修士学生の就職活動と博士学生の就職活動との違い等について具体的な例を挙げて分かりやすく説明しました。また,博士人材は研究と社会をつなげることが期待されており,そのためには自分の研究の強みや自分がやりたいことを理解し,それを相手に理解させる言語化の力が必要だと話しました。
続いて,同社の伊豆井尊宗氏が,自身の博士課程在学中の経験談を話しました。「博士学生はいろいろやることがたくさんあり,研究は楽しいけれど,だからこそ博士進学やその先の進路を決めるときはきちんと考え,博士を目指す人は,指導教員の先生とよく話すようにすると良い」とのアドバイスがありました。
質疑応答では,深澤氏が修士終了後の社会人4年目と博士修了後の社会人1年目の人物の比較,博士人材が起業する場合のポイント,標準修業年限で博士学位が取得できない場合の就職活動についてなど,さまざまな質問に対して,回答していました。
-
講師の深澤氏
-
対面,オンライン合わせて約100名が参加