本学の安藤敏夫特任教授が「第41回井上春成賞」を受賞しました

安藤特任教授(写真中央左)と株式会社生体分子計測研究所 岡田代表取締役(同右) 安藤特任教授(写真中央左)と株式会社
 生体分子計測研究所 岡田氏(同右)

7月20日,東京都内にて,第41回(平成28年度)井上春成賞贈呈式が開催され,本学の理工研究域バイオAFM先端研究センターの安藤敏夫特任教授が「高速バイオ原子間力顕微鏡」の開発と製品化,その普及により賞の贈呈を受けました。

同賞は大学,研究機関等の独創的な研究成果をもとにして企業が開発,企業化した技術であって,わが国科学技術の進展に寄与し,経済の発展,福祉の向上に貢献したものの中から特に優れたものについて,研究者および企業を表彰するという日本の代表的な技術賞の1つです。

高速バイオ原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope,以下「高速バイオAFM」)は,溶液中で動いているナノメートルレベルの微細構造を見ることができる画期的な顕微鏡で,安藤教授により,1993 年から研究がはじめられ,2001 年に世界で初めて動く分子の撮影に成功しました。高速バイオAFM は以後,さらに改良が加えられ,2010 年には細胞内での物質輸送に関わるモータータンパク質ミオシンV が歩く様子の撮影にも成功。2011 年に株式会社生体分子計測研究所(代表取締役:岡田孝夫 氏,本社:茨城県つくば市)が本学から技術移転を受け,研究室の試作機と同等の高速性能を持ち,かつ使いやすい装置「Nano Explorer」をハードウェア,ソフトウェアとも本学と連携して開発・製造し,販売に至りました。

高速バイオAFM は,高速で試料にダメージを与えることなく動きを観察できることから,バイオ(生命現象)以外の分野(高分子,材料,表面科学)への応用も始まり,幅広い産業分野へ波及しています。また,モータータンパクや膜タンパクの分子動態だけでなく,神経細胞の動態等も捉えられるなど,難病細胞の解析や新薬開発への貢献も期待されています。

【参考】井上春成賞表彰技術について

研究者情報:安藤 敏夫

 

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