脂肪肝での肝障害の回復を促進するタンパク質を特定!

掲載日:2015-4-6
研究

 新学術創成研究機構の井上啓教授,医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの稲葉有香特任助教らの研究グループは,脂肪肝における肝障害から,肝臓の修復を促進させるタンパク質「Gadd34(※)」を初めて特定しました。本研究グループによる検討から,Gadd34というタンパク質は,脂肪肝において,肝臓の修復を促進する作用を有しており,肝臓手術からの回復遅延や肝障害の悪化などの脂肪肝の抱える合併症の予防や治療につながることが期待されます。

 本研究成果は,米国肝臓病学会雑誌「Hepatology」2015年4月号に掲載されました。

 

※ Gadd34:細胞内ストレスの増加に伴って出てくるタンパク質の一つ。増加した細胞内ストレスに対する反応を軽減することが知られている。

 

FacebookPAGE TOP