救急隊到着前に心停止に陥った場合,心停止前早期に通報しても 生存率は心停止直後に通報した場合に比べて低いことを解明

掲載日:2014-12-25
研究

医薬保健研究域医学系の稲葉英夫教授らの研究グループは,救急隊が到着する前に心停止に陥った例では,心停止に陥る前の早期に通報を行った場合であっても,心停止直後に遅れなく通報を行った例に比べ,心停止後遅れて通報した例(3分以上の通報遅延例)と同じように生存率が低くなること,また,市民による心肺蘇生の実施率が低いことがその原因の1つであることを解明しました。
119番通報時に呼びかけに対する反応やしっかりした呼吸があっても,救急隊到着前に心停止に至る傷病者は少なくなく,一般市民が通報後も傷病者のそばで傷病者を励ましながら容態の変化を観察し,変化に気づいたら,その場でコードレス電話や携帯電話で再度119番通報を行うことが重要であり,今回の結果を一般市民が広く認識し,心肺蘇生の口頭指導がより高率に実施され,心肺蘇生の実施率が上昇することで病院外心停止傷病者の生存率の向上につながることが期待されます。
この研究成果は欧州蘇生協会の医学雑誌「Resuscitation」オンライン版(暫定版)に 12月13日(イギリス標準時間)に掲載されました

141225_02
FacebookPAGE TOP