11月19日,金沢市文化財保護審議会から本学の医学部記念館が所蔵する「キンストレーキ」について,文化財指定の答申がなされました。
キンストレーキ(Kunstlijk)とは,オランダ語で「人工の死体」を意味する,人体全身模型です。本学所蔵のキンストレーキは,1868年に黒川良安が加賀藩の命を受け,長崎に出張・購入し,翌年金沢に持ち帰ったもの。学生実習に献体が用いられるようになった明治後期まで医学教育に活用され,日本に残存するキンストレーキ男性体としては,最も保存状態が良いものです。
今後,金沢市教育委員会等の会議を経て,正式に金沢市指定文化財となる見込みです。