医薬保健研究域・東田博士研究員らのグループ 米国科学雑誌『Science』電子版に論文掲載

掲載日:2010-12-28
ニュース

本学医薬保健研究域医学系の東田知陽博士研究員らと東北大学,京都大学の共同研究によるグループが,ECT2が制御する低分子量Gタンパク質Rhoの下流因子であり,かつ,アクチン結合因子のmDia1が,アクチン繊維の二重らせん構造に沿って回転しながら伸長する様子を可視化し,その成果が米国科学雑誌『Science』の電子版(12月9日付)に公表されました。下垂体ホルモンと自閉症の関係を研究している中で,このECT2という分子が下垂体の発達に関係があることが分かっています。
この研究で,mDia1が細胞構造に結合しながら,新しいメカニズムでアクチンを重合し,脳の記憶の形成(神経細胞のシナプス形成やスパインの形態変化)に関与している可能性があることが分かりました。この成果は,将来の自閉症と脳の記憶形成の研究にとっても意味のある研究成果として注目されます。

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