北陸の中心都市,石川県金沢市にある国立大学法人 金沢大学は,その源流を,加賀藩の彦三種痘所までさかのぼることができます。前身校から150年以上にわたり,学都金沢を牽引してきた伝統と信頼を背景に,「世界と地域に開かれた教育重視の研究大学」を実現するため,教育・研究活動の充実に邁進しています。
金沢大学について
金沢大学は,学士課程において,全国的にも珍しい学域学類制を導入しています。この制度の特長は,最終的な専門(主専攻)を入学後に決める「経過選択制」と,広い学習の機会を提供する「副専攻制」です。学生個々の目標に沿った自由な学びを支援し,さらに高度な大学院課程へつなげることで,専門知識と課題探求能力を有する人間性豊かな人材を育成します。
学域・学類・大学院等
金沢大学は,その育成する人材像を「金沢大学<グローバル>スタンダード」において具体化し,共通教育科目・専門科目の充実を図っています。学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本としつつ,学生個々の意欲に応える環境・制度を整えることで,グローバル社会を見据え,地域や世界で活躍できる人材の育成につなげます。
教育
金沢大学は,「東アジアの知の拠点」を目指し,文系,理系,医系の各分野の研究力強化に努めるとともに, 地域の特色や強みを生かした先端研究を展開しています。これらの研究成果は,本学の教育活動や地域社会の発展のため,積極的に還元されるとともに,国内外の優れた機関とのネットワークを通じ,世界に向けて発信されています。
研究
金沢大学は,大学憲章において「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」を基本理念として掲げ,人類の持続的発展に資する研究を推進し,国境を越えて活躍できる専門性を兼ね備えた人材を育成することにより,「グローバルに生きる金沢大学」,「東アジアの知の拠点」を目指しています。
国際化
金沢大学は,優れた人材の育成と研究成果の社会への還元を通じ,社会の継続的な発展に貢献しています。その対象は,周辺地域のみならず,世界にまで広がり,文化資源の保存・活用やエネルギー問題の解決,少子高齢化に向けた対策など,さまざまな未来の課題に対し,取り組みを進めています。これからも社会のための大学として,輝きを増していきます。
社会貢献
伝統と新しさをあわせもつ,学都「金沢」が主な生活フィールドです。市内に点在する文化施設や豊かな自然環境は,学生の感性を刺激し,課外活動を支援します。少し足をのばせば,世界農業遺産に認定された「能登」もあり,さまざまな日本の魅力を味わうことができます。もちろん,経済支援など大学の支援も充実しており,安心して学生生活を過ごすことができます。
学生生活
教育研究活動を力強くサポートする附属施設が充実しています。地域医療の拠点である附属病院,幼少期からの教育活動を支援する附属学校園,数多くの貴重資料を所蔵する附属図書館に加え,文部科学省下唯一のがん研究所である「がん進展制御研究所」など優れた研究拠点も設置しています。施設や設備の共同利用も実施しており,地域の知識基盤整備にも貢献しています。
附属施設
金沢大学人間社会研究域の吉村優子准教授,医薬保健研究域医学系精神行動科学の菊知充教授,子どものこころの発達研究センターの研究グループは,産学官連携のプロジェクトで開発した「幼児用脳磁計」(図1)を活用し,5歳から8歳の知 […]
登録日:2021年4月13日
世界トップクラスの研究成果を国・機関別にプロファイリングするデータベース「Nature Index」では,Nature Indexが選定した82ジャーナルに掲載された金沢大学所属の研究者の論文の中から,Springer […]
登録日:2021年4月9日
金沢大学附属病院総合診療部の山下太郎准教授および医薬保健研究域医学系の金子周一教授と東京工業大,東京大学,アボットジャパン合同会社総合研究との共同研究グループは,肝がん発症の危険,転移の危険に関わる血液成分(血液マーカー […]
金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授,川村敦生博士研究員,九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授らの研究グループは,自閉症の原因タンパク質であるCHD8(※1)が,小脳(※2)の発生と運動機能に重要な役割を果 […]
令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を本学の教員2名が受賞しました。 <科学技術賞 開発部門> わが国の社会経済,国民生活の発展向上等に寄与し,実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行っ […]
登録日:2021年4月6日
金沢大学医薬保健研究域医学系の安藤仁教授らの共同研究グループは,褐色脂肪細胞の体内時計が障害されると太りやすくなることを明らかにしました。 生体のさまざまな行動や生理機能には約24時間を1周期とする概日リズム(サーカディ […]
登録日:2021年3月31日
金沢大学理工研究域機械工学系の辻口拓也准教授,ナノ生命科学研究所の髙橋康史教授らの共同研究グループは,二酸化炭素(CO2)の電気化学還元(※1)によるギ酸の合成プロセスにおいて酸化還元グラフェン(※2)とスズ(Sn)との […]
登録日:2021年3月25日
金沢大学国際基幹教育院(臨床認知科学研究室)の松井三枝教授は,国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神保健研究所の研究グループ,NCNP神経研究所との共同研究で,子ども時代の情緒的虐待(暴言などの心 […]
登録日:2021年3月18日
金沢大学新学術創成研究機構の呂梦博士研究員らの研究グループは,中国の唐時代の瓦当の形態変化についての調査を実施し,唐代造瓦手工業の様相を明らかにしました。 中国にはさまざまな歴史的建造物があり,その魅力の1つは特徴的な瓦 […]
登録日:2021年3月17日
金沢大学理工研究域生命理工学系の広瀬修助教は,非線形点群位置合わせ問題を解くための新たな高速化手法を発見し,位置合わせを行うための計算時間を大幅に短縮させることに成功しました。 非線形点群位置合わせ問題とは,それぞれが点 […]
登録日:2021年3月5日