就任挨拶(所信表明)

掲載日:2022-4-1
学長メッセージ

本日より,金沢大学長を拝命した和田隆志です。どうぞよろしくお願い致します。

金沢大学は,長きにわたり先人が築き上げてきた歴史を礎に,これまで大きく発展をしてまいりました。私は金沢大学憲章に掲げる基本理念「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」に立脚し,より活気ある最高学府となるべく全力を尽くして参ります。

私が目指す金沢大学の未来像は,国際社会の中核的リーダーたる「金沢大学ブランド人材」が輩出されること,独創的な世界トップレベルの研究を推進し,世界的研究拠点が形成されること,さまざまな改革を進め人・知・社会の好循環を作り出すことができる大学です。特に人こそ重要であるとの信念をもっています。学生,教職員は本学の財産,宝です。“学生や教職員が誇りと愛着を持ち,人が輝く金沢大学”でありたいと思います。

2022年度から第4期中期目標・中期計画期間が始まりました。文部科学大臣から本学に提示された中期目標の前文には,「北陸の中核都市に立地する世界に誇る総合大学」と記されています。このなかで,世界最高水準の学術拠点形成,イノベーションエコシステムの構築・展開,グローバルに活躍する人材や地方創生に寄与する「知のプロフェッショナル」人材の育成等を法人の基本的な目標としています。本学においては山崎前学長の指導のもと,YAMAZAKIプランに基づく改革が結実し,顕著な成果を挙げてきました。新年度となり,新たに創設した改革戦略室とともに,学長プラン(仮称)を準備しています。ここでは3つの大きな柱を立てています。すなわち,「未来創成教育環」を核とした一気通貫型の教育・支援システム,「統合創成研究環」を核とした基礎研究・融合研究の推進と研究実証型キャンパス構築,マネジメント改革と社会共創の推進です。特に教育と研究を一体的に捉えた機能強化を行い,大学改革と人材育成の「金沢モデル」を目指しています。今後も志高く,オール金沢大学で邁進し,さらなる飛躍に向けた挑戦をする決意と覚悟を新たにしています。

教育においては,教育力改革・強化による国際社会の中核的リーダー人材を育成・輩出する教育重視の大学でありたいと思います。金沢大学の社会貢献を進めるのは人です。壁を乗り越える志,気概を持ち,あるべき社会を先導する人間力を持った人材を育成したいと思います。

研究においては,世界トップレベルの研究力を核として世界的研究拠点を形成する世界に誇れる研究大学でありたいと思います。卓越した世界トップレベルの研究力の強化,特色ある研究育成を基盤とし,世界の研究者が集う研究大学・研究拠点形成を促進します。また,教育と研究はお互いに密接に関連します。優れた教育と研究力がお互いにポジティブループとなる「教育重視の研究大学」でありたいと考えます。

社会との共創において,SDGsの理念にも共感し,知識集約型社会の核として,持続可能な社会の実現に向け,地方創生に貢献します。国際的にも,金沢大学<グローバル>スタンダードに基づき,国際社会を先導する中核的リーダー人材を育成します。人・知・社会との好循環をなす国際的イノベーションハブとして,国際社会の発展に貢献したいと思います。マネジメントについては,今後,戦略的・組織的な運営体制を一層強化し,健全かつ自律可能な経営基盤を構築することが重要です。

必要不可欠な改革やチャレンジングなゴールを設定する際は,その理念の共有が何よりも重要です。オール金沢大学として,よいチームになり得るかが鍵になります。金沢大学のより一層の発展に向け,教員と職員が協働で対話を深めながら,ベクトルを合わせることが求められます。フォワードキャスト,バックキャストによる課題検証を適時行い,必要に応じた改革をスピード感もって遂行いたします。そのためにも,教職員の皆さまがそれぞれの立場で「何をなすべきか,何ができるか」を考えて,能動的に行動していただくことを期待します。おひとりおひとりが,まさに金沢大学の代表です。

今,世界はさまざまな困難に直面しています。2011年3月の東日本大震災とそれに続く原子力発電所の事故,繰り返される風水害等の自然災害,2年にわたり全世界に拡大した新型コロナウイルス感染症など多くの危機,課題があります。さらに,ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。これに対する本学の立場は3月17日の山崎前学長のWebメッセージのとおりです。天災,感染症,人災という3つの地球規模の課題に加えて,我が国には少子高齢化,資源・エネルギーなど固有の課題もあります。これらの課題の解決には,大学の総合的な学術,英知を通じて貢献できると信じます。

最後になりますが,今ほど述べました本学の将来構想の実現ならびに世界的な課題の解決に向けて,公共性を重んじ,熱意と不撓不屈の一心にて,金沢大学の一層の発展に取り組む覚悟です。ここでも,学生,教職員は財産,宝であること,教員と職員が協働で発展に取り組むことの重要性を改めて強調しておきたいと思います。志高く未来課題を探求し,解決すること,これが世界の未来知を創造することだと思います。オール金沢大学で教員と職員が協働し,活気に溢れた「世界の未来知を創造し社会貢献を果たす金沢大学」を目指していきます。皆さまのご理解とご協力を心よりお願いして,就任の挨拶といたします。

 

令和4年4月1日

金沢大学長 和田 隆志

 

 

 

 

 

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