新学術創成研究機構 異分野融合セミナー「液相分離による神経終末アクティブゾーンの恒常性維持機構とその破綻」

登録日:2025-12-26
一般参加OK
開催日・期間
2026年1月16日(金)17:00~18:00
開催場所
金沢大学宝町・鶴間キャンパス 宝町地区 医学図書館 2階 十全記念スタジオ
募集対象
どなたでもご参加いただけます
イベント内容

【演題】液相分離による神経終末アクティブゾーンの恒常性維持機構とその破綻
【演者】山梨大学医学部 生化学講座第一教室 教授 大塚 稔久 氏 

 脳の高次機能は,神経終末におけるシナプス伝達が時空間的に厳密に制御されることで,適切に機能します。プレシナプスには比較的電子密度の高い構造体としてアクティブゾーンが存在します。アクティブゾーンは,神経伝達物質を含有したシナプス小胞が特異的にドッキング,融合する場所で,シナプス伝達を時空間的に厳密に制御します。1990年代に入り,アクティブゾーン特異的な一連のタンパク質が同定され,それらの機能解析が進んできました。

 現在,特異的タンパク質群として,Bassoon, Piccolo/Aczonin, RIM, Munc13-1, CAST およびELKS の6つが知られています。なかでも,CAST およびそのファミリーメンバーELKS は他のアクティブゾーンタンパク質全てと直接相互作用し,巨大な非膜超分子複合体を形成します。その一方で,CAST/ELKS が担うアクティブゾーン非膜超分子複合体が,どのような生理的動態を示し,またさまざまな精神神経疾患において,いかにその機能と構造が変容していくかについては未だ明らかとなっていません。

 そこで,本講演では,はじめにアクティブゾーンの構造と機能に関するこれまでの知見を概説するとともに,CAST/ELKS を介した非膜超分子複合体の動作原理について,特に,液-液相分離の現象に基づいた大塚教授の最近のデータを紹介します。

【単位認定対象の科目】
●医薬保健学総合研究科(博士課程)医学専攻
 科目名「Up-to-dateセミナー」

参加方法
申し込み不要です。当日,直接会場へお越しください。
添付ファイル
お問い合わせ先

新学術創成研究機構 助教 丸岡久人,准教授 稲葉有香 TEL : 076-265-2152

E-mail : maruoka(a)staff.kanazawa-u.ac.jp ※(a)は@に置き換えてください

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