新学術創成研究機構 異分野融合セミナー Rett症候群モデルから探る 脳発達と退⾏のメカニズム

登録日:2025-10-6
一般参加OK
開催日・期間
2025年10月22日(水)17:00~18:00
開催場所
金沢大学宝町・鶴間キャンパス 宝町エリア 医学図書館2階十全スタジオ
募集対象
※医学専攻・博⼠課程専攻共通Up-to-dateセミナーとして認定します
イベント内容

【演題】Rett症候群モデルから探る 脳発達と退⾏のメカニズム
【演者】石田 綾 博士(理化学研究所脳神経科学研究センター チームリーダー)

 脳の発達過程を明らかにし,発達障害の病態解明に繋げるため,⽯⽥博⼠らは単⼀遺伝⼦疾患であるRett症候群に着⽬し,分⼦・シナプス・ネットワークの各レベルで研究を進めています。Rett症候群は,MECP2遺伝⼦の⽋失変異により起こり,1歳半までは正常に発達するものの,その後に獲得した機能が失われる「退⾏」という現象が特徴です。

 しかし,「MeCP2は神経細胞で何をするのか?」そして「MeCP2がなくなるとなぜ退⾏が起こるのか?」という問いについては,いまだに明確な答えが得られていません。

 ⽯⽥博⼠らはモデルマウスを⽤い,MeCP2が神経細胞のヘテロクロマチン構造の維持に必須であることや,特定の抑制性神経細胞が病態形成に関わることを報告してきました。

 さらに近年は,退⾏時に出現する⽪質ネットワークの異常について,広視野カルシウムイメージングや全脳シナプス解析を通じて新たな知⾒を得ています。

 本セミナーでは,石田博士にこれらの研究成果を紹介いただき,そこから⾒えてきた脳発達の新しいメカニズムや,⾃閉スペクトラム症を含むより頻度の⾼い発達障害との関係について博士の考察をうかがいます。今回の貴重なセミナーの機会に,ぜひご参加ください。

 【場所】
  金沢大学宝町・鶴間キャンパスの地図はこちら 

参加方法
申し込み不要です。当日,会場へお越しください。
添付ファイル
お問い合わせ先

金沢大学 新学術創成研究機構 西山 正章 教授 TEL:076-265-2150 Email: nishiyam(a)staff.kanazawa-u.ac.jp  ※(a)は@に置き換えてください

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