受賞チームが決定いたしました!おめでとうございます!
令和7(2025)年11月16日(日)に開催した金沢大学コンテスト「第8回日本数学A-lympiad」には,全国16都道府県29校から85チーム318名が参加しました。数多くの皆さんに御参加いただき,誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果,下記のとおり受賞チームを決定いたしました。
なお,最優秀賞を受賞したチームを,2026年3月中旬にオランダで開催される国際大会Mathematics A-day に日本代表として派遣します。
また,優良賞以上の受賞者には,超然特別入試(A-lympiad選抜)への出願資格を付与します。
最優秀賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 鈴木 雄慈 5年 干 依民 5年 高畠 漣 5年 堂本 陽路
優秀賞
加藤学園暁秀高等学校
2年 関 心麗 2年 西村 清玄 2年 宮川 響 2年 森西 仁
優良賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 清水 海南斗 5年 馬汗 カリムッラ 5年 原 優太 5年 関根 大河
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 間宮 芽生 5年 櫻井 漱 5年 大嶋 心夏 5年 岩本 旺河
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 松丸 仁輝 5年 石井 雄貴 5年 松本 理来 5年 横山 綸
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校
2年 本多 真理 2年 藤林 陽太 2年 武川 慈英 2年 鈴木 佑梧
福井県立高志高等学校
2年 彌氏 佑心 2年 苅安 寿仁 2年 髙橋 永光 2年 松井 悠人
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 児島 直道 5年 板坂 幸 5年 加藤 遼 5年 末永 健浩
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 藤原 未亜 5年 枝廣 真知 5年 藤井 結菜 5年 森定 希々子
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 林 悠羽 5年 石井 友紀乃 5年 秋山 晴菜 5年 光藤 杏梨
審査員奨励賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 松田 駿 5年 宮川 峻 5年 松澤 優吾 5年 塚本 嵩大
長野県伊那北高等学校
1年 山寺 景悟 1年 唐木 諒 1年 山田 壮志 1年 堀内 一興
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 廣瀨 泰河 5年 森 寛馬 5年 坂本 樹生 5年 荒木 咲哉
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 成本 春慶 5年 伏見 紘二郎 5年 上川 のぞみ 5年 佐々木 七緒
済美平成中等教育学校
5年 忽那 将臣 5年 福岡 凜太郎 5年 藤川 薫 5年 吉田 理紗
※優良賞および審査員奨励賞チームの記載順は高等学校および中等教育学校が所在する都道府県コード番号順
総評
実行委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 大谷 実
審査委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 准教授 伊藤 伸也
金沢大学は,「金沢大学<グローバル>スタンダード」において「各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける人材を育成する」ことを掲げ,高大接続において「日本数学A-lympiad」を主宰しています。これは,多様な才能を有する高校生等のチームが,数学を活用して社会的課題を探究し解決策を提案する資質・能力を競う我が国で類の見ない高大接続コンテストです。本年の第8回大会には,16都道府県,初参加校11校を含む29校,85チーム(318名),過去2番目の参加がありました。世界大会は36回を数え,STEAM教育における数学の真正な役割りを担うユニークな活動として国際的に高い評価を得ております。
数理科学,数学を活用する諸科学,数学教育の研究者などからなる審査委員は,国際委員会による評価の観点を参考に,慎重にきめ細やかに審査を行いました。
今回の課題は,ゼロエミッションの実現に向けたバス路線のよりよい運営のために数学を活用して根拠ある提言することを求めるものでした。
参加した各チームは,実社会で起こりうる課題の解決を求める英文テキストを読み,事象について理解を深め数理的に捉え,前提や満たすべき条件を踏まえつつ仮定を自ら設定して,最適な提言とその妥当性の検証という探究に挑みました。また,単に数学の問題の答案としてではなく,助言者の立場から他者が読みやすく数学的な表現を用いた明確なレポートとすることも求められました。入賞したチームは,最終課題に先立つ課題群から得た知見を最終課題において活かしつつ,数学を活用した優れた提言と論理的で説得力あるその裏付けを兼ね備えた,読みやすくかつ読み応えのあるレポートを作成しました。今回参加したすべてのチームが,答えが一意ではない社会課題の解決に数学を柔軟に活用して探究する豊かな資質・能力を発揮していることに,審査委員一同,深い感銘を受けました。
数学を核とした領域横断的な総合知を活用して社会課題に対して多様な才能を有する生徒が長時間をかけてチームで探究する本コンテストは,予測困難な時代や未曾有の危機において「未来知」の創造に超然と立ち向かう強い意志と協働する力を育むものです。
金沢大学はこれからも世界とつながりより良い社会を築く若き数理の探究者を応援します。
表彰式
日時:令和8年3月25日(水)(予定)
会場:金沢市内(予定)