ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.43

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金沢大学広報誌|アカンサス No.43

“ともに”描く-金沢大学と社会のつながり公衆衛生-人々の健康を守る,世界と地域の拠点として-がんWHO慢性肝炎肝癌協力センタ-?ウイルス性肝炎撲滅のために?平成29年4月,本学は世界保健機関(WHO)から肝炎対策では世界4番目,肝癌対策では世界初のWHOコラボレーティングセンター(WHO-CC)に指定されました。WHO-CCはWHOと協働し,WHOが展開する国際的な保健プログラムに関する各国・地域の目標達成の一翼を担う重要な機関。本学はこれまでにも,肝炎専門家をはじめとする研究者をWHOに派遣し,ガイドラインの策定などに携わってきました。本指定を受けて設置したWHO慢性肝炎肝癌協力センターは,国内のみならず国際的な肝疾患研究拠点として,WHO西太平洋地域事務局(WウプロPRO)と共に東アジアにおける国際保健活動をけん引しています。しんちょくフィリピンで開催されたウイルス性肝炎対策の進捗会議WPROにおける取り組み肝炎専門家を各国・地域に派遣し,WHO肝炎対策プログラムへの助言や実施,解析を行っています。教材の開発ガイドラインを基に肝炎対策の要点を分かりやすくまとめ,各国・地域における診断・治療法の確立に役立つ教材を作成しています。治療モデルの作成,診断・治療の技術支援国・地域ごとの医療環境や肝炎対策状況などに応じた肝炎対策モデルを作成し,本学が培ってきた肝炎診断・治療法の技術支援を実施しています。新薬の費用対効果試算発展途上国での治療薬導入が可能となるような,新薬価格と治療効果とのバランスを考慮した枠組みを策定しています。WHO本部での活動を通じて附属病院内分泌・代謝内科竹下有美枝助教WHO本部でグローバル肝炎プログラムに1年間従事し,WHOがウイルス性肝炎撲滅に向けた基準年とする平成27年時点の感染者数や診断・治療法,ワクチン接種率,国家戦略の有無などの疫学データを世界194の国・地域ごとに調査しました。この調査データは,WHO職員が肝炎の診断・治療法を各国・地域で伝授する際の基盤となり,世界中の感染者の救済につながるものであるため,経験したことのないやりがいを感じました。同時に,医師としての診療や臨床研究で実証を重ねる重要さを再認識しました。私の経験が,医学生や研修生の励みにつながればと考えています。国際医療人材の育成WHOでのインターン実習や国際人材交流を通じて,グローバル社会で活躍できる医療人材を育成しています。WHO本部グローバル肝炎プログラムの職員と我が子と共にTopicsはくい石川県羽咋郡志賀町と包括連携協定を締結平成30年3月,本学は志賀町と「ふるさとの資源を次代へと引き継ぐまち・ひとづくり協定」を締結しました。志賀町を拠点に行う先進予防医学研究や国産生薬の栽培,交通政策・都市計画など,地域の特性や資源を活用したさまざまな教育・研究の取り組みを発展させ,地方創生に資する地域づくりとそれを担う人材養成につなげます。長年にわたって地域住民の健康増進を目的に進めている先進予防医学研究では,個人や環境の特性,ライフステージに応じた病気の革新的な予防法「テーラーメイド型予防」の開発を目指し,「生涯一貫型・全住民参加型健康づくり研究」を展開しています。握手を交わす山崎光悦学長(左)と小泉勝町長(右)437

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