ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.41

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金沢大学広報誌|アカンサス No.41

金沢大生本学での学びを経て社会に羽ばたき,さまざまなフィールドで活躍する卒業生に,在学中の経験や現在の仕事への思い,今後の展望などを伺いました。SakurakoTsutsumiHisahiroMukai堤桜子さん滋賀県出身。平成28年度人間社会学域経済学類卒業。ひさひろ向井永浩さん岐阜県出身。平成13年に本学卒業後,国内大手システムメーカーや外資系ITベンチャー企業を経て,平成24年に株式会社Nextremerを創業。東レ株式会社ケミカル事業部有機化学品課株式会社Nextremer代表取締役CEO素材の力で人々の生活をより良いものに中学・高校時代に海外留学を経験して,発展途上国の経済発展に貢献したい,海外を舞台に働きたいと考えるようになりました。大学2年生のとき,マレーシアのマラヤ大学に約1年間留学し,発展途上国の経済問題を分析する開発経済学を学び,休日には東南アジアの国々に赴いて,各地の経済の実情などを見て回りました。その中で気付いたのは,各地で売られている輸入製品に,日本の素材や部品が多く使われていること。さまざまな製品に姿を変え,現地の生活を支えている素材の力を目にし,その流通に関わる仕事に興味を持つきっかけとなりました。現在私が担当するのは,ポリエステルやシリコーンの原料の営業です。顧客の9割が海外の方なので,その国の市況や顧客の業種なども幅広く考慮して,商品を提案することを心掛けています。日々アンテナを張り,今後どのような素材が社会に必要とされるかを考えていると心が弾みます。今後は海外で,特に,入社のきっかけとなった東南アジアに駐在して働きたい気持ちがあります。お客様により近い環境でニーズを探り,素材の力で,現地の人々の生活をより良く変えていきたいと思っています。AIの社会実装を目指し,さらなるイノベーションを「現状維持は衰退の一方であり,変革こそが安定の源である」。これは大学在学中,私の中に生まれた言葉です。当時,インターネットの急速な普及やIT系ベンチャー企業の躍進に,大きな衝撃を受けました。急速に変化する社会に私たちはどう立ち向かうべきか。大学の仲間たちと語り合い,常識や既存の枠組みに捉われずにチャレンジする姿勢こそが重要という結論に至りました。前述の言葉は,現在の私の行動指針であり,自身を動かす原動力にもなっています。我が社は人工知能(AI)の社会実装を目的に,企業のAI活用支援と,関連する先端技術の研究開発に取り組んでいます。この分野に着手したのは,現在も共同研究を行っている,ある自動車メーカーの研究者の方々との出会いがきっかけです。現在のAIブームより随分前からAIの研究に取り組み,先の見えにくい領域を探求する姿勢に感銘を受け,彼らと同じ領域で勝負したいと思いました。社会にとって価値ある技術を創造し,AIの存在を"fun to have(楽しいから持つ)"から"must?have(なくてはならない)"まで昇華させたい。その思いで,今後もさらなるイノベーションを生み出していきます。●PICK UP -留学中の思い出-マレーシア留学中には,日本文化を紹介するイベントなど,さまざまな催しに参加しました。東南アジアの学生や社会人と交流を深め,多くの友人ができました。●PICK UP -システムの活用事例-我が社が開発した対話システム「minarai」を,空港の施設案内に活用いただいた事例です。このシステムは,自動車や不動産など,他の業界でも多様に活用されています。419

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