ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.41

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概要

金沢大学広報誌|アカンサス No.41

03卒業後もTatsukiKinbaraSawakoFuruyaきんばら金原竜たつき生さん古屋佐和子さん愛知県出身。平成22年度法学部法政学科卒業。京都の大手電子部品メーカーで海外営業などを経験し,平成29年明和工業株式会社に入社。明和工業株式会社海外事業部マネージャー/国内営業部サブ・マネージャー/法務室室長岐阜県出身。平成26年度理工学域機械工学類卒業。平成28年度大学院自然科学研究科機械科学専攻修了。株式会社本田技術研究所四輪R&Dセンター第8技術開発室金沢から世界へバイオマス市場を切り拓く明和工業株式会社は石川県金沢市にある,主にバイオマス炭※化装置の研究・開発・製造を行う企業です。その中で私は,国内外への営業を担当しています。海外の主な営業先は,廃棄物処理の問題が顕在化する発展途上国。政府や民間企業に向けて,廃棄物処理と自然肥料製造を実現する炭化装置を販売しています。現在,国内外で注目されるバイオマス市場を自ら開拓していけることに,日々やりがいを感じています。大学時代に所属していたのは知的財産法ゼミ。半期に4回あるゼミ発表では,毎回テーマに関連する文献や判例を読み込み,発表班での議論も昼夜問わず行いました。その中で身に付いた最後までやり遂げる粘り強さは,現在の仕事の糧となり,またそこで得た知識は,知的財産を扱う法務室での業務に生かされています。大学時代を過ごした,大好きな金沢。私の今後の目標は,「日本の信頼できる環境装置メーカー」として,弊社の海外での地位を築き上げること。金沢が生んだ技術を,世界に向けてさらに普及させていきたいです。※バイオマス炭化装置:炭化処理によって有機物を再資源化する装置。生産した炭は,燃料や自然肥料として利用できる。幅広い視点で開発を行い,より良い製品を世の中へ現在私は,自動車用カーナビゲーションのシステム開発に携わっています。開発に当たっては,ユーザーにとっての「使いやすさ」を,機能や性能,デザインなどの多方向から考慮し,アイデアを練っていきます。在学中に学んだ,人間の動作などを分析して機械設計に応用する人間工学の専門知識が,今の仕事の土台になっています。さらに,開発に向けたアイデアを生み出す際には,アントレプレナーコンテストで培った知識や経験が大きく生かされています。コンテストの前に行われるセミナーや個別指導では,自分のアイデアを商品化するための知識やノウハウを学びました。当時の大きな発見は,商品考案時に,子ども向け商品を親が購入するなど,ユーザー以外が購入者となる場合も考慮する必要があること。表面的な事柄だけでなく,商品がユーザーに届く過程も含め,幅広い視点でアイデアを練る大切さを知りました。年齢や役職を問わず,全員が自由な発想でものづくりに取り組むこの会社で,これからもより良い製品を世に送り出していきたいです。※※アントレプレナーコンテスト:金沢大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーが主催する,学生の起業マインドの養成などを目的としたコンテスト。●PICK UP -仕事の1シーン-アフリカのボツワナ政府への営業では,大統領府大臣にお会いしました。現在,炭化装置による同国の廃棄物処理および炭肥料を使った農業発展の仕組みを提案中です。●PICK UP -在学中の思い出-平成28年度アントレプレナーコンテストでは,プログラミングの知識や技術を顧客間で共有するサービス「シェアテクノロジー」を発表し,優秀賞を受賞しました。8 41

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