ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.41

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金沢大学広報誌|アカンサス No.41

もっと知りたい!金沢大学の外国人留学生グローバル化を掲げる金沢大学では,世界中から多くの外国人留学生が集まり,学んでいます。今回は,本学を学びの場として,研究活動に励む外国人留学生を紹介します。Afgh a nistanIndo nesiaファティマ・アクバリさんFatima Akbariジョニー・ラフマンさんJhonni Rahman[アフガニスタン出身][インドネシア出身]大学院医薬保健学総合研究科医科学専攻修士課程1年大学院自然科学研究科機械科学専攻博士後期課程2年母国で医療保険制度を構築したいアフガニスタンでは,公的な医療サービスが不十分な上,医療保険制度が確立しておらず,十分な医療を受けるには多額の医療費負担が必要です。そのため,経済的な理由から受診を諦める人が少なくありません。大学で公衆衛生学を学び,卒業後は保健省の技官として働いていましたが,貧富によらず誰でも医療を受けられるように,公的医療保険制度を構築したいという思いを強くしました。医療保険制度が充実している日本で学ぶため,国際協力機構「未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト」の研修生に応募し,国際保健学の研究室がある金沢大学を選びました。金沢大学では,母国の保健医療の歴史や現状について理解を深めながら,各国の医療制度の比較調査に取り組んでいます。特に,アフガニスタンと経済水準などが同程度のアジア圏の国々を調査し,自国の発展に生かせる制度を探っていきたいと考えています。誰もが公平に医療を享受できる,持続可能な医療保険制度の構築に向け,さらに研究を進展させたいです。研究活動のほか,大学内や地域で国際交流に取り組んでいますトライボロジー(摩擦学)研究者として飛躍鹿児島の大学で修士課程まで機械工学に関する研究に取り組み,インドネシアに帰国後,研究者の道を歩み始めました。研究を進める中で,研究者としてさらなる飛躍を遂げるため,博士号を取得することを決意。そこで,自分と同じ専門分野の研究者がおり,グローバル化にも力を入れている金沢大学を留学先にしました。金沢大学では,トライボロジーを専門とする岩井智昭講師の研究室に所属し,タイヤ用ゴム材料を使って道路との接触状態から摩擦・摩耗を観察する研究をしています。研究室では,先生と研究の方向性を議論したり,学生同士で互いに教え合ったりと,良い雰囲気の中で研究を進められ,とても充実しています。これまではアルミが研究対象でしたが,今回の留学ではゴム材料を対象としており,扱える材料の幅が広がりました。また,新たな測定法も習得でき,研究の面白さを実感しています。ゆくゆくは自国に戻り,岩井先生をはじめ海外研究者との国際共同研究を立ち上げたいです。実験室ではタイヤの摩擦・摩耗の解析結果について岩井先生とよく議論していますGlobal Map外国人留学生の出身国・地域ヨーロッパ11カ国ロシアおよびNIS2カ国金沢大学で学ぶ外国人留学生は世界41カ国・地域からの計632人中東2カ国アジア14カ国・地域北アメリカ2カ国(平成30年5月1日現在)世界各国から集まった多くの外国人留学生が,それぞれの目標に向かって本学で学びを深めています。アフリカ3カ国オセアニア1カ国中南アメリカ6カ国41 15

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