ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.39

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金沢大学広報誌|アカンサス No.39

世界に広がる金沢大学の研究ネットワークInternational Research Network[先進的な予防医学を推進する組織]先進予防医学研究センターゼロ0次予防を包括する「個別化予防」実践へ金沢大学先進予防医学研究センターは,本学の卓越した研究分野である先進予防医学を先鋭化するため,平成28年に設置されました。予防医学では従来,禁煙や食生活改善で病気を未然に防ぐ1次予防,検査などで病気を早期発見する2次予防,病気の再発や悪化を予防する3次予防の3段階で発症リスクの低減に努めてきました。本センターではさらに,個人や環境の特性に応じた予防によって,発病前に病気になるのを防ぐ0次予防も包括し,「個別化予防」を実践するための研究を進めています。平成29年6月には,世界的な予防医学研究拠点の形成に向け,大学全体の組織として学内共同教育研究施設に位置付ける体制整備を行いました。3次予防疾病の再発・薬剤副作用予防ミクス2解疾病の早期発見析・情報1次予防医工生活習慣の改善学・マク0次予防ロ環ゲノムや環境の境分析・評価先進予防医学オミクス解析・情報医工学・マクロ環境評価解析を駆使して,0次予防から3次予防までを包括した「個別化予防」の実践を目指す。オ「個別化予防」の研究を推進する4つの部門1生体統御・予防医学部門肝疾患などの消化器疾患や,生活習慣病,認知症などの神経系疾患における先天的・後天的変化を明らかにし,個別化予防法の確立を目指す。2免疫疾患やアレルギー性疾患,生活習慣病を対象とし,これらに起因する免疫・マイクロバイオームを用いた新たな予防法を開発する。免疫・マイクロバイオーム部門※3環境応答学部門いまだ十分な研究が進んでいない食をめぐる環境に対する生物体の反応を制御する分子メカニズムを解明し,新しい予防法を開発する。4国際予防医学部門1~3の3部門の国際展開のための連携を促すとともに,世界的研究拠点のフィールドとデータ管理を行うことによって国際的な疫学研究を展開する。※マイクロバイオーム:人間の体内に生息している微生物の集合体。NEWS肝がん対策での指定は世界初!肝炎対策での指定は世界で4番目!金沢大学がWHOコラボレーティングセンターに指定!平成29年4月,本学は肝がん対策と肝炎対策の分野でWHOコラボレーティングセンターに指定されました。WHOコラボレーティングセンターとは,スイス・ジュネーブにある世界保健機関(WHO)と協働してWHOの展開するプログラムを実施する組織で,国内では本学を含めた35機関(うち大学は12)が指定されています(平成29年4月現在)。これまで予防医学におけるグローバル人材の育成という目的の下,先進予防医学研究科からWHOへ教員および学生を派遣しており,WHOのさまざまな事業に貢献してきたことが今回の指定につながっています。今後は,先進予防医学研究センターの国際予防医学部門が担当となってウイルス性肝炎の撲滅を目指し,学際的な予防医学の研究と実践を展開していきます。399

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