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金沢大学Web広報誌 e-Acanthus

国際シンポジウム「壁画の修復と復元」

2007年11月23日

 11月23日,壁画に関する国際シンポジウムが角間キャンパスで開かれ,約300人が参加しました。大学関係者や学生,金沢市民ばかりではなく,東京,名古屋,岐阜,三重などの遠方からの参加者もあり,壁画プロジェクトに対する関心の高さがうかがえました。

 教育学部講義棟の壁面に描写中の復元壁画見学では,およそ150人の参加者たちがヘルメットを着用し,壁画制作を担当した学生たちから直接説明を受けました。また,フレスコ画の制作過程を紹介する特設展示コーナーやパネル展示コーナーを熱心に見学しました。

 シンポジウムでは,長野勇副学長(国際担当理事)から開会の挨拶があり,続いて教育学部の宮下孝晴教授から「フィレンツェと金沢で並行して進められている二つの壁画プロジェクト」について説明がありました。

 イタリア人ゲストのクリスティーナ・ダンティ壁画修復部長は,伝統あるフィレンツェ修復研究所の歴史と活動について,サンタ・クローチェ教会の壁画修復主任であるマリアローザ・ランフランキはアーニョロ・ガッディの壁画修復についての中間報告,イタリアの国立研究センター主任研究員であるマルチェッロ・ピコッロは文化財修復の最先端技術である非接触・非破壊による顔料分析法について発表しました。

 金沢での壁画復元プロジェクトに関しては,原寸大での壁画復元に関する「形と色」の再現方法について大村雅章教授が説明,続いて江藤望准教授から彫塑的な技法である「円光の漆喰盛り上げ」について説明がありました。


*「壁画の修復と復元シンポジウム」(2007.11.23) での発表者
1.Cristina Danti (クリスティーナ・ダンティ)
 所属:国立フィレンツェ修復研究所 壁画部長
2.Mariarosa Lanfranchi (マリアローザ・ランフランキ)
 所属:国立フィレンツェ修復研究所 壁画修復士
3.Marcello Picollo(マルチェッロ・ピコッロ)
 所属:国立研究センター(CNR) 応用物理学研究室(Nello Carrara) 主任研究員
4.宮下孝晴 (Takaharu Miyashita)
 所属:教育学部 教授(イタリア美術史)/ 金沢大学 資料館長
5.大村雅章 (Masaaki Ohmura)
 所属:教育学部 教授(絵画)
6.江藤 望 (Nozomu Etoh)
 所属:教育学部 准教授(彫刻)

壁画の復元現場見学

 

壁画の復元現場見学

 

フィレンツェ修復研究所の歴史と活動について話すクリスティーナ・ダンティ壁画部長

 

フレスコ画の制作過程を紹介する特設展示コーナーで参加者に解説する学生たち

2007年11月の記事

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