公開シンポジウム「日中両国の方言の過去,現在,未来」
日程
2007年11月23日(金・祝日) 午後1時半~5時半 ※会場受付開始 午後1時
開催場所
金沢大学サテライト・プラザ
金沢市西町教育研修館内(金沢市西町3-16)
問い合わせ先
金沢大学文学部教授 岩田 礼
TEL:076(264)5876 / FAX:076(264)5362
対象
どなたでもご参加いただけます。事前申込の必要はありません。参加費は無料です。
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詳細
【趣旨】
金沢大学文学部では今年度から文部科学省の援助による連携融合事業「日中両国における無形文化遺産保護と新文化伝統創出に関する共同事業」を立ち上げました。本事業は,日本の無形文化(能楽,太鼓,でくまわし,方言,民話等)と中国の無形文化(伝統芸能,方言,宗教,神話等)を対象とし,中国各地の研究・教育機関及び金沢市,ユネスコ日本支部等の国内機関と連携を進めております。
この度,国際的な取り組みの第一弾として,公開シンポジウムを開催することになりました。中国では現在,北京語言大学語言研究所を中心として『漢語方言地図集』の編纂が急ピッチで進んでいます。すでに調査,データ整理,作図など基礎的な作業は過半を完了し,明年3月には音韻巻2冊,来年度中に語彙巻2冊と文法巻1冊からなる地図集が刊行される予定です。
この地図集は中国で初めて編纂される本格的な地図集であり,その意義は19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで編纂された『ドイツ言語地図集』,『フランス言語地図巻』や我が国の『日本言語地図集』(1966-1974)にも匹敵するものです。学術的な価値もさることながら,経済発展に伴う近代化と都市化の中で変質しつつある中国の方言の記録と保存という観点から画期的な意義を有するものです。本連携融合事業を通じて,金沢大学がこのような歴史的事業の一翼を担うことができたのは,誠に名誉なことです。
今回のシンポジウムでは,同地図集編纂の責任者である曹志耘教授らスタッフ,日本・国立国語研究所の大西拓一郎氏(昨年完結した『方言文法全国地図』の編集者)など,中国と日本の方言研究者を金沢にお招きし,日中両国の方言の現状や保護活動について,さらに同地図集作成方法や研究成果についても詳細に紹介していただくことになっています。本事業の「《保護》と《創出》」を「方言」を事例に考える第一歩としたいと思います。
【プログラム】
1:00 受付開始
1:30 開会挨拶
1:45~3:15 講演第1部: 中国(通訳付)
曹志耘(北京語言大学) 「『漢語方言地図集』について」
劉暁海(北京語言大学) 「中国語方言地図の作成方法」
趙日新(北京語言大学) 「中国農村地域における伝統方言保存の現状」
3:15~3:30 休憩
3:30~4:15 講演第2部: 日本
大西拓一郎(国立国語研究所) 「日本の言語地理学の歩み」
新田哲夫(金沢大学) 「方言島について」
4:15~4:30 休憩
4:30~5:30 パネルディスカッション
司会:岩田 礼(金沢大学)
コメンテーター:石 汝傑 (熊本学園大学) ほか

